例年、イヤーモデル的に年次改良が施されるジャガー・ランドローバー(JLR)のモデルにおいて、その象徴たる『レンジローバー』と『レンジローバースポーツ』が2017年モデルに進化。この改良で、ついに“砂漠のロールスロイス”に最新クリーンディーゼル搭載モデルが追加設定されることとなった。
すでに本国では最新のインジニウムのアーキテクチャーを活用した2リッター・ディーゼルの搭載も始まっているが、今回、両モデルに搭載されるのは本国では従来から設定のある3.0リッターV6ターボの(SDV6、TDV6)と呼ばれるエンジンで、最高出力258PS、最大トルク600Nmを発生。
トランスファー付きの8速ATや、高い悪路走破性を誇る「テレインレスポンス2」などと合わせて、低速トルクで押し出す、クロスカントリー4×4の最高峰にふさわしい走りを実現している。
また、『レンジローバー』にはJLRが誇るスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が設計・開発を手掛けた「SVAutobiography」に、「DYNAMIC」という新グレードも設定。最高出力550PS、最大トルク680Nmを発生する5.0リッターV8スーパーチャージド・エンジンを搭載し、エクステリアにはグラファイト・アトラス仕上げのフロントグリルとボンネットフィニッシャー、SVOサイドベント、『レンジローバー』初のブレンボ・レッドキャリパーなどの専用デザインを取り入れ、標準モデルより車高を8mmダウン。インテリアには4色から選べるダイヤモンド・キルテッド・ステッチを施したセミアニリン・レザーシート、ノール加飾が施されたスイッチ類など高級感のある空間に仕上げられている。
そして両車ともに、インフォテイメントもJLRの持つ最新の「InControl Touch Pro」にアップグレード。ドライバー専用のフルスクリーン・ナビゲーション・ディスプレイとしても活用できる12.3インチTFTインストルメント・クラスターと、高速かつ直感的なタッチ操作が可能な10.2インチモニターを備えている。
また、オプションとしてランドローバー初となる通信機能を追加でき、WiFiスポットとしても機能。さらに、ロードサイドアシスタンスが必要になった場合や乗員の急病時に車内上部のボタンを押すことでオペレーターと会話ができるほか、専用アプリを介して車両位置情報やトリップデータ、ドアやウィンドウの開閉状況の確認、施錠やエアコンを遠隔で操作することが可能となっている。
先進安全装備にはブラインドスポットモニターやブラインド・スポット・アシストを追加。最上級モデルにふさわしい改良が施された。
価格は『レンジローバー』のディーゼル搭載モデルが2グレードで、1420万~1676万円。専用オーナメントも備わる「SVAutobiography DYNAMIC」は、先行する「SVAutobiography」より約450万円ほど価格を抑えた2405万円。『レンジローバースポーツ』のディーゼルは3グレード展開で、895万~1090万円となっている。
ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568
Land Roverウェブサイト:http://www.landrover.co.jp