フェルナンド・アロンソは、現在所属するマクラーレン・ホンダは、自身の15年のF1キャリアのなかでも最高のチームだと確信している。
アロンソはこれまで2回のF1タイトル獲得と、32回の優勝を成し遂げてきたが、マクラーレンに復帰してからの2年間は、最高位が3回の5位入賞にとどまっている。
しかしアロンソは、現在の状況は以前所属したフェラーリやルノー、また2007年のマクラーレンでの、いかなる経験をも上回るものであると述べた。
「僕は満足している。僕のキャリアの中でベストなチームに今所属しているんだ」とアロンソは語った。
「ここで見た知識の豊富さと緻密さは、おそらく最高のものだ」
「分析や、ファクトリーでの作業、マシンデザインの哲学は、僕が見慣れていたものとは全く違う」
「ここではドライバーの意見と関わりが、他よりもずっと重視されている。僕らに足りないのは、競争力の高いマシンだけだ」
「こういったことや、組織に関しては、とにかくこのチームは素晴らしい」
アロンソは2014年末でフェラーリとの5年間の契約を終えて、マクラーレンに移籍した。フェラーリでは11回の優勝、43回の表彰台を達成し、2010年、2012年、2013年にはドライバーズ選手権で2位を獲得した。
2015年にマクラーレンに加入してからの2年間の合計ポイント数は、フェラーリ時代の最初の2年で獲得したポイントの13パーセント以下にすぎない。しかしアロンソはフェラーリを離れたことについて、特に2016年のフェラーリの低調を見ると、全く後悔していないと言う。
「僕はフェラーリで素晴らしい5年間を過ごした」とアロンソは語った。
「もしこの2年間(フェラーリで)レースをしていたら、今はおそらくとても不満を抱えていただろうし悲しかっただろうね。2位ではなく6位だとしたら」
「少なくとも僕がフェラーリにいた時は、最後のレースまでチャンピオンシップを戦っていた」
「でも今は彼ら(フェラーリ)はレッドブルにすら負けて5位や6位になっている。状況はもっと悪くなることもあるだろう」
「僕はフェラーリに対して大きな愛を抱いており、思い入れも大きかった。でも調子のいいときに去りたかったから、あれがチームに別れを告げる正しいタイミングだったんだ」