アウディは新ツーリングカーカテゴリー“TCR”用車両のアウディRS3 LMSの生産を開始。最初の2台が納車されたことを明らかにした。
TCRは、“新たなツーリングカーピラミッドの構築”を目指し、かつてWTCC世界ツーリングカー選手権を率いていたマルチェロ・ロッティを中心としたメンバーが作ったカテゴリーだ。
車両バリエーションとしては、初期のシリーズを支えたセアト・レオンをはじめホンダ・シビックTCRや、フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRなどが主流だが、アルファロメオ・ジュリエッタやオペル・アストラTCR、スバルWRX STIといった車両も登場している。
このTCR車両はスポーツカーにおけるGT3を参考に独自の性能調整が施された上でレースを戦う。その安価なコストも含め世界中で人気を博しており、2017年から日本でもスーパー耐久にTCR向けの新クラスが設けられる可能性が高まっている。
そんなTCRに登場する新車種がアウディRS3 LMS。アウディスポーツGmbHが開発を担当したマシンで、日本では『アウディRS3 LMS TCR SEQ』の名で12月1日から国内受注がスタートしている。
アウディスポーツによればRS3 LMSの生産は11月末にスタート。最初の2台がアウディスポーツの本拠地であるドイツ・ノイブルクに納車されたという。なお、このRS3 LMSの実戦デビューは2017年1月12~14日に行われるドバイ24時間レースとなる。