周りがどう思おうが、好きなファッションを貫くという姿勢は自由で良い。しかし、それは時と場合による。ある40代女性が職場で大好きなノースリーブを着続けていたところ、若い人たちに陰で相当笑われ、叩かれていたという。
先日の発言小町に投稿したこの女性は、40代を迎えた頃から「スタイルが良く見えて気合いが入る」という理由でノースリーブをしょっちゅう着るようになった。(文:みゆくらけん)
「陰でスギちゃんとか呼ばれていそう」と完全にネタ扱い
冬場でもダウンコートの下に着ており、レストランに入って上着を預けたらノースリーブ、という変化を見せるのも楽しいのだとか。しかしそれを続けているうちに、職場の若い人たちから「年中ノースリーブしか着ないおばさん」扱いをされていたという。
「『高齢に近づくと自分のことが分からなくなるし温度の変化も気付かないのだろう』と笑われていました。『男性受けしてるの丸出しだよね、誰も見たくないのに』という言葉が突き刺さってます」
自分ではイケてると思っていた女性からすれば、まさかのフルボッコ展開。「アラフォー以降でノースリーブってそんなに変でしょうか?」と問い、「このまま負けずにノースリーブを貫くか、年相応のおばさんスタイルになって女を捨てるか」迷っているのだという。
この投稿に対し、付いたコメントは450以上。そのほとんどが「無理してる感が満載でイタい」「職場でノースリーブはそもそもTPOをわきまえていない」と結構な叩かれようだ。特に、冬場でも頑としてノースリーブを貫きまくっている状況に対し、
「陰でスギちゃんとか呼ばれていそう」
「品川庄司の庄司か武井壮さんが一年中会社にいる感じ」
「裸の大将(山下清)か!」
ともはやタンクトップ(ノースリーブ)スタイルがキャラになっている人と同じ扱い。「年中半袖短パンの小学生」「筋肉見せるために一年中タンクトップの男性がいますが、それ対する気持ちと同じ」という声もある。
そうは言っても女性の40代って色々しんどすぎないか?
また、コートを脱いだらノースリーブというのも引っかかるポイントのようで、
「バブルの頃の雑誌で『コートの下はノースリーブ、そんな意外性に男性がクラクラ!』なんてキャプションがあったのを久しぶりに思い出して笑いました」
という書き込みも。確かに今なら平野ノラが使いそうな演出だ。この件に関しては普通のコートでやっても古いのに、ダウンコートでやるあたりが特に滑稽に見えるらしく「変質者チック。驚くというよりも『ギョッと』する』と書いた人も。
否定的なコメントの厳しさたるや凄い。確かに職場でノースリーブはオフィスコード的にどうなの?だし、年中着るっていうのが(たとえ美しくても)「お腹一杯」というかんじだ(たまに着ればいいのに)。露出=女を捨てていないという考えも「はァ?」だ。
しかし、
「誰が何と言おうとそのまま続けたらいい」
「アラフォーアラフィフが派手に元気に好きな服を着てくれないと下の世代もお先真っ暗なのでどんどん着てほしい」
という声のあまりに少ないことよ! 35歳筆者は、最近特に思う。「女の40代って相当キツくないか?」と。年中ノースリはやり過ぎだ。しかし、その年代って女を諦めたら即"オバハン"扱いで、女を貫いたら"イタい人"扱い。世間から許される"塩梅"に合わせないと集団で叩かれるという窮屈さは正直しんどい。いいやんけ、別に人それぞれで。
しかし、大門未知子(ドクターXの)はその点凄いなァ。40歳近い設定で、ミニスカートの丈がどんどん短くなっているが、誰も「イタい」と見ない。むしろ、ミニスカート万歳!な雰囲気だ。
ともかく、職場的にOKなら何を着ようがアリ。「目にする周りが不快感」という声も多々あったが、では「月曜から夜ふかし」や「アウト×デラックス」にたまに出るズボンの丈を極端にまで短くして半ケツを見せて普通に街を闊歩しているあのオッサンはどうなるのだろう。不快感より"面白い"が勝ったらアリなのか?