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自動運転は非搭載も先進安全装備充実、3代目『スズキ・ランディ』登場

2016年12月19日 10:31  AUTOSPORT web

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3代目となる新型「スズキ・ランディ」
長年、ニッサン自動車からのOEM供給を受ける形で自社のミニバン・ラインアップを補完してきたスズキは、ベースモデルとなるニッサン・セレナのフルモデルチェンジに合わせて『ランディ』を刷新。セレナから遅れること4カ月あまりで、新型に移行することとなった。

 今回で3代目となる新型『ランディ』は、運転のしやすい車体サイズを維持しながら、ゆったりくつろげる広い室内空間を実現。2列目シートの690mm超ロングスライドに加え、3列目シートにもスライド機構を採用することでより多彩なシートアレンジを可能とした。

 さらに2通りに開く「デュアルバックドア」、フタを開いて給油口にそのままノズルを差し込むことができる「キャップレス給油口」を新採用し使い勝手を向上させた。

 また、ニッサン由来のマイルドハイブリッドである「S-HYBRID」も引き続き採用するが、今回は新たに4WDモデルにも設定を拡充。そのほか、車両や歩行者との衝突回避をサポートする「エマージェンシーブレーキ」や、車両進入禁止標識を検知し、ドライバーに知らせる「進入禁止標識検知」も全車に標準装備し、先進安全装備も充実させている。


 ラインアップは2リッターのガソリンモデルが1グレード、そしてマイルドハイブリッドが2WD、4WDともに各2グレードとなり、ハイブリッド車の2WDモデルはJC08モードで16.6km/リッターと、17.2km/リッターのセレナにはわずかに劣るものの、高い省燃費性能を実現。

 加えてハイブリッドモデルにのみ、車庫入れや縦列駐車を自動操舵で支援する「パーキングアシスト」や、「SRSカーテンエアバッグ&フロントシートSRSサイドエアバッグ」が標準装備に。セレナで話題の半自動運転技術「プロパイロット」の採用は見送られたものの、高い水準の安全技術が投入されている。

 エクステリアでは、セレナとは異なりフロントグリルに外側に広がる2本のメッキバーを採用し、力強さとワイド感を表現。新色のシャイニングブルーパールメタリック、カシミアグレージュパールメタリックを含め、白、銀、黒をあわせて全5色のボディカラーが用意される。

 この新型『ランディ』は12月20日から発売開始となり、価格はガソリン仕様の250万200円からハイブリッド4WDの最上級仕様324万8640円までとなっている。