12月18日、神奈川県藤沢市の湘南台駅前にあるビストロ『シャカラ』で、2016年にスーパーGT300クラスでチャンピオンを獲得したVivac Team TSUCHIYAが、長年チームを支援してくれたサポーターたちを集めた『サムライミーティング』を開催。チャンピオン獲得を改めて祝った。
GT300マザーシャシーを使い、“日本のモノづくり”を継ぐつちやエンジニアリング復活を目指し2015年にGT300クラスに復帰したVivac Team TSUCHIYA。参戦2年目はVivaC 86 MCが抜群の仕上がりをみせ、チャンピオンを獲得した。
多くのGTファンを感動させたチャンピオン獲得ストーリーだが、そのすべては、この日と同様に湘南台から始まった。2014年2月25日、藤沢市にあるつちやエンジニアリングのガレージで最初のミーティングを行った後、湘南台の居酒屋で最初の“飲み会”が行われたのだ。
その場で土屋は、つちやエンジニアリング復帰に向けた“3年計画”を発表していた。松井孝允の育成、GT300復帰、そしてチャンピオン獲得。土屋自身が「こんなにうまくいくとは思っていなかった」という悲願達成を果たし、この日は3年前からは人数も増えた支援者たちを集め、チャンピオン獲得を祝った。
乾杯の挨拶のあと、土屋がサポーターひとりひとりとグラスを酌み交わし、まずは王座獲得の喜びを分かち合い、チームのテーマソングを歌う音楽ユニット『Gomen's×Suman's』坂田建二さんのライブありと、『サムライミーティング』らしく展開されていった。
途中からは、遅れていた松井孝允、そしてチームサムライの新たな若手としてS-FJ&F4日本一決定戦で3位表彰台を獲得した一條拳吾が登場。並んだスーパーGTのトロフィーに、松井がスポット参戦した全日本F3のトロフィーと、日本一決定戦でのトロフィーを添えた。
「目標のGT500ドライブには、まだ5年、7年といった時間が必要になるかと思いますが、まずはサポーターズの皆さんと一緒に、来年二連覇を目指したいですし、エースとして3回のポール、3勝以上を目指します」と松井は意気込みを語った。
また、松井は2017年に向けて、さらに全日本F3への参戦の意志があることを明かした。「そこで勝てば、メーカーの人たちにも見てもらえる」と松井。
一方、今シーズン限りでレギュラーシートから降りることになっている土屋だが、来季以降の肩書きについては「うん。まだ分からない(笑)」としながらも、「孝允、山下というふたりと一緒に、最強プライベーターとしての地位は譲らない」と強い意気込みが語られた。
「まわりのチームからうざったく思われるくらいに、徹底的にやる。チャンピオントロフィーも1年終わったら返却しないといけないらしいんだけど、返したくないから来年も獲りにいく」と意気込みを語ると、サポーターズから大きな拍手が起きた。
最後はふたたび『Gomen's×Suman's』が登場。坂田さん、そして土屋、松井と3人でテーマソング『自分色』を熱唱。チャンピオン獲得の記念のミーティングではあったが、「いつもどおり」に大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。