フェリペ・マッサは、ウイリアムズでの元チームメイト、バルテリ・ボッタスにはF1で輝かしい未来が待ち受けていると確信している。優れたマシンに乗る機会さえあれば、ボッタスは勝つことができるとマッサは示唆した。
アブダビGPでF1決勝出走250回目を達成してF1キャリアを終えたマッサは、最後の3シーズンはウイリアムズでボッタスと共に走ってきた。
ボッタスは3シーズンすべてでドライバーライキングにおいてマッサより上位につけ、表彰台を9回獲得したが、まだF1初優勝は達成していない。
だがボッタスはその才能を示せるようなマシンに乗りさえすれば、表彰台の最上段に立つことができると、マッサは確信している。ボッタスはニコ・ロズベルグの後任候補としてメルセデスのターゲットになっており、2017年に移籍を果たせば、初優勝への大きなチャンスになるだろう。
「彼はすごく優秀だ。その上、チームメイトとしても本当に素晴らしい」とマッサは述べている。
「速さも一貫性もある。彼にはF1において素晴らしい未来があると、僕は確信している」
「ただ、彼のレベルを示すためには、競争力の高い、優れたマシンが必要だ」
2013年にF1デビューしたボッタスとその翌年から組んで走ったマッサは、この3年間でボッタスはより強く、完成されたドライバーに成長したと考えている。
「彼はとても穏やかだが、とても負けず嫌いなんだ。デビューしたころから比べて、大きく成長した」とマッサ。
「経験をかなり積んできたから、今ではマシンについても技術面においても、とてもよく理解している」
マッサの後任はカナダ出身のルーキー、ランス・ストロールが務める。フェラーリ時代、ストロールがまだ子どものころに会ったことがあるというマッサは、彼がチャンスをつかみ、それをものにすることを期待していると語った。
「ランスのことはまだ子どもだったころから知っている」とマッサ。
「彼の父親はフェラーリの重要な顧客だったから、フェラーリにいるころに何回かレースで彼を見かけた。だから彼がうまくやれるよう、願っているんだ」
「彼のレースを見たことはないけれど、すごく成長し、たくさんのことを学んだと思う。僕の後任が競争力のあるドライバーであることを心から願っている」
「彼はいいパフォーマンスを見せてきた。F1参戦に関して(裕福な)父親からチャンスをもらったというのは確かだけど、自分の手でタイトルを取ってここに来たということが重要だ」
「これからは自分次第だ。彼の将来、キャリアにおいて、いろいろなことが起こるだろう。それがどうなるかは、彼の才能やコース上でもたらす結果にかかっているんだ」