序盤3戦を終えて、スペインGPのヘレスからヨーロッパラウンドがスタート。初日の2回のフリー走行でトップに立ったのはホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ)だったが、2日目のフリー走行3回目でバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)がトップに浮上した。
ロッシは予選でも速さを見せ、今シーズン初となるポールポジションを獲得する。2番手にロレンソ、3番手にマルク・マルケス(ホンダ)の順で続いた。
決勝レースでは、ロッシはスタート直後こそロレンソの先行を許したものの、すぐに逆転。その後、ロレンソとの差を広げていき独走。最終的にその差を4秒以上に広げ、最終ラップの最終コーナーを立ち上がった後、ウイリーのままゴールする余裕を見せて、今シーズン初優勝を達成した。
ロレンソはロッシに逃げられた後、序盤はマルケスと2番手争いを展開したが、中盤から単独2番手となり、そのまま2位でゴール。マルケスも単独3番手をキープし3位のままゴールした。
4位にダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)が入賞。ペドロサは序盤こそマルケスの前に出たが、その後、マルケスに交わされた後は4番手をキープ。中盤すぎにはアレイシ・エスパロガロ(スズキ)が接近してきたが、終盤にはその差を広げて単独4位でチェッカー。エスパルガロが5位、6位にマーベリック・ビニャーレス(スズキ)とスズキ勢が続いた。
この結果、チャンピオンシップでは全戦でポイントを獲得しているマルケスが82ポイントでランキングトップをキープ、ノーポイントが1戦ずつあるロレンソが65ポイントで2位、同じくロッシが58ポイントで3位となっている。