「仕事が辛くても3年は続けろ」――。よく使われる言葉だが、入社した会社が自分に合わなかったとき、すぐに転職するか続けるかの判断は迷うところだろう。ネットでもよく議論されるテーマだ。
ガールズちゃんねるにも12月14日、「どんな職場も3年は続けるべきですか?」というトピックが立った。
トピ主の女性は現在、待遇は良いが仕事内容が単純な事務作業のため、今後の成長に不安を感じている。そのため転職を考え始めるが、勤務年数わずか1年で辞めることが引っかかっており、
「でも1年で辞めるのはやはり良くないのかな?と慎重になっている部分もあります」
と心境を吐露。辞めていいかと問いかけている。
その後の転職で「根性ない人」と思われる?
「3年は続けろ」という考えは、それこそ「石の上にも3年」という言葉から来ているのだろうか。仕事を辞めたいと相談した際、この言葉を言われた人も多いだろう。物事を簡単に放り投げるタイプの人よりは、逆境にあっても粘り強く頑張る人に好感を抱きやすいのも事実だ。
トピック内も、「仕事もきつくて周りにも怒られてばかりだったけど、三年経ったら見えてきたものがありました」「簡単に考えて転職すると、その後も転職を繰り返すことになる」という意見が見られる。
また、ひとつの会社での勤務年数が浅いと、次の転職時に不利と考える人も多い。人事をしているという人物は、「3年未満で辞めた人は書類で落としてる」と書いているほか、「飽きっぽいとか問題起こす人・根性ない人と思われてしまいそう」という人もいた。
ほかにも「1年目じゃ大きな仕事も任されないと思うよ。2年目、3年目でやっとやり甲斐が持てる、1年目でやり甲斐を持てる人なんて殆どいない思うな」と書く人もいた。職種にもよるが、一通りの業務を覚え、一人前にこなせるようになるには経験年数が必要という考えだ。
ブラック企業なら、疲弊してボロボロになる前に転職を
一方で、「むしろ3ヶ月で見切りつけるべきだと思う」「3年過ぎてから変わることなんてなかったなぁ」など、異を唱える人も多い。
もちろん、ちょっとした叱責を受けたなどの理由で転職をするのは賢明ではない。転職クセがつけば、採用面接で担当者から「うちに入社しても、またすぐに辞められるのでは……」と警戒されるおそれもある。
しかし、パワハラやサービス残業の強要などで心身ともにボロボロになるまで我慢するのは得策ではない。3年頑張って働いたが、「最後は体もボロボロで、立ってるのもやっとだった」という事態に陥った人もいた。
ほかにも、3年耐えようと思って頑張ったら精神科に入院することになるほどの「重篤な状態」になってしまった
「ちょうど2年耐えたところでした。3年にこだわる必要はないように思います」
と書き込む人も。一番大切なのは自分の体だ。「もうこの会社ではムリだ」と感じたら、転職に踏み切ることも必要だろう。