パスカル・ウェーレインは、フォース・インディアが自身ではなくエステバン・オコンを2017年のドライバーに選んだ原因が、チームと彼との間の意思疎通にあったと考えている。
メルセデスのジュニアドライバーであるウェーレインは、オーストリアGPでマノーにとって2016年唯一となるポイントを獲得し、ラスト9戦ではQ2進出を4回決め、F1デビューイヤーで強い印象を残した。
だが、フォース・インディアがオコンとウェーレイン、そしてフェリペ・ナッセの3名を候補とし検討した結果、新しく複数年契約を結んだセルジオ・ペレスのチームメイトにはオコンが選ばれた。
この決定を受け、ウェーレインはその根拠を理解するためにフォース・インディアと話すつもりだと語っており、その話し合いは既に完了している。
ウェーレインは2015年にフォース・インディアと共に計2日半のテストを完了させた。まずバルセロナで行われたプレシーズンテストで14年型のマシンを1日運転し、その後レッドブルリンクで1日半のテストを行った。彼はそこでチームと働いた経験が決定に影響を与えたと信じている。
「僕はこの状況から学びたかったんだ。あっちへ出向いて腹を立て、機嫌の悪いまま話すなんてことはしたくなかった」
「理由は分かったし、それは簡単に変えられることだよ。僕自身のパフォーマンスとは直接関係なかったんだ」
「彼らはエステバンの方がチームにふさわしいと思った。それだけだ。決定は評価やパフォーマンスとは無関係だったけど、チームが僕とどのようにやってきたか、個人的な意思疎通の側面に関係があったんだ」
ウェーレインは引退を発表したニコ・ロズベルグの後任争いの渦中にいるが、メルセデスは彼の経験不足について懸念を示している。
メルセデスの代表であるトト・ウォルフとザウバー代表のモニシャ・カルテンボーンが会談し2017年のドライバーについて話し合ったことで、ウェーレインはザウバーの候補者リストでも上位につけている。
しかしながら、それらの交渉は現在メルセデスがルイス・ハミルトンの新たなチームメイトを見つけることに集中している間は棚上げの状態だ。
マノーで彼のメカニックたちと良好な関係を持ったと言われるウェーレインは、フォース・インディアの決定から学び、将来へ向けて向上できると感じている。
「僕は常にベストを尽くす。誰もが満足できるよう最善を尽くすよ。過去のテストでは彼らが満足しなかった何かが起こったんだ。それだけだよ」
「もうそれを変えることはできない。僕はただそこから教訓を得て、将来へ向けて改善するだけだ」と意気込んだ。