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関ジャニ∞、モーニング娘。'16に通じる魅力とは? 北海道ファン同士交流エピソードから紐解く

2016年12月16日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

関ジャニ∞

 札幌の雪が、関ジャニ∞のファン(通称:エイター)とモーニング娘。'16のファン(通称:ハロヲタ)の絆を深めたと話題になっている。今年、およそ29年ぶりの大雪に見舞われた札幌。新千歳空港に発着する250便以上が欠航するという大混乱を招いた。


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 それにともなって、12月10日に札幌でコンサートを予定していたモーニング娘。'16のメンバーが、会場入りできず公演は中止に。一方、同様に札幌ドームでコンサートを控えていた関ジャニ∞は、メンバーが現地に到着していたものの、遠方からのエイターたちがたどり着けないという事態が発生したのだ。


 札幌ドーム周辺にいたエイターが「空席がたくさんできそう」とTwitter上でつぶやくと、一部のハロヲタが「おっさんだけど行っていい?」「行けなくなったエイターさんの分まで盛り上げるぞ」と、反応。友人が来られずに余ったチケットを譲り受けて、コンサートに参戦したという話だ。ファン同士による機転の利かせた行動により、関ジャニ∞のコンサートは空席が目立たずに大成功。「こんなファンがいる、モー娘。は幸せだね」「臨機応変に対応するエイターも最高」と、お互いを認め合うリツートで大盛り上がりに。そんな北の大地から届いた心温まるエピソードを、芸能ライターの佐藤結衣氏が読み解く。


「とてもいいお話ですよね。Twitter上では、急遽コンサートに参加するモーニング娘。'16のファンのみなさんのために、関ジャニ∞ファンの方々が、メンバーの名前や性格、メンバーカラーなどを解説したり、ペンライトでの応援の仕方についてレクチャーしたりと、フォローする姿も目立ちました。同じアイドルファンとして、コンサートを心から楽しんでほしいという心意気に感動しました。こうした見事な連携プレーが成り立ったのも、関ジャニ∞とモーニング娘。'16が放つ、親しみやすさもあると思います。2グループは、2015年10月25日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で共演し、村上信五さんと安田章大さんがモーニング娘。'16と一緒に『What is LOVE?』をキレキレのダンスを踊っていました。楽しいお兄ちゃんと、一生懸命な妹たちといった雰囲気で、見ていて微笑ましかったのを記憶しています。どちらのファンにとっても、『あのときは、どうも』といった距離感なのではないでしょうか」


 Twitter上では参加したハロヲタが「ライブ、楽しすぎてハマりそう」「こんなはずじゃなかったのに」「村上ファンになった」など、関ジャニ∞のコンサートに心を奪われたという声が続々とつぶやかれた。ハロヲタも夢中になる、関ジャニ∞の魅力とは?


「モーニング娘。'16ファンのみなさんは、おそらく20~30代の男性が中心で、関ジャニ∞のメンバーとほぼ同世代という方が多いのではないでしょうか。関ジャニ∞は、関西ノリで気さくな兄ちゃんたちという雰囲気があります。ジャニーズではありますが、いわゆるキラキラの王子様とは違う路線ということもあって、もともと他のジャニーズグループと比べても男性ファンは少なくありません。とくに村上さんは、男性エイターへのファンサービスがアツいことでも有名ですので、アウェイを感じることなく楽しめたのではないでしょうか。Twitterによると村上さんのグッズがモーニング娘。'16ファンのみなさんから大人気だったとか。バラエティ番組で“ファンが少ない”といった自虐ネタが、むしろ新しくファンになりやすい空気になっているかもしれませんね。また、関ジャニ∞は自分たちでレーベルを立ち上げ、音楽活動に本気で取り組んでいる部分でも、モーニング娘。'16との親和性も高いように思います」


 その後、関ジャニ∞のグッズの“たこ焼き型ペンライト”を、モーニング娘。'16のコンサートで振っている人を見かけた話や、モーニング娘。'16のグッズと共に戦利品として写真をアップしているツイートも見られた。さらに「関ジャニ∞の別公演のチケットを購入した」「ファンクラブに入った」など、後日談も多数。


「近年では、ジャニーズのコンサートにおけるチケットの転売や高額譲渡などが問題視されていましたので、デリケートな部分ではあると思います。ですが、こうしたアイドルを応援したいという、温かな気くばりでファンの輪が広がっていくことは、とても喜ばしいことだと思います。今回のやりとりで、新しく2グループを好きになる人もいるかもしれません。今後、友好関係が続いて、関ジャニ∞もモーニング娘。'16も両方とも好きな、いわゆる“兼ヲタ”の方が増えていったら素敵ですね」


 アイドルを愛する気持ちで繋がった2グループのファンたち。これぞ、アイドルが持つ、人を幸せにする力かもしれない。(竹上尋子)