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MotoGP:タイヤトラブルで規則が変更に/2016年振り返り 第2戦アルゼンチンGP

2016年12月15日 18:01  AUTOSPORT web

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マルク・マルケスのマシン乗り換えシーン
第2戦は南米大陸のアルゼンチン。初日のフリー走行ではマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が総合トップに。マルケスは予選でもポールポジションを獲得する。2番手にバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)、3番手にホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ)が続いた。

 2日目のフリー走行4回目でスコット・レディング(プラマック)のリヤタイヤにトラブルが発生。このため、ミシュランはレディングのマシンに装着されていたミディアムコンパウンドと同じ構造を持つハードコンパウンドの2種類のタイヤを回収し、代わりに構造の硬い新しいリヤタイヤを4本供給することになった。

 タイヤの変更により、当初の予定では、決勝朝のウオームアップセッション前に30分間の追加セッションを設けることになっていたが、ウエットコンディションとなったため、追加セッションはキャンセルされ、走行時間を10分間延長することで対応。レースディレクションは、ウオームアップ走行がウエットとなったことで、決勝レースがドライとなった場合のレース周回数を20周とし、9周目、10周目、11周目のいずれかの終わりに、ニュータイヤを履いたバイクに交換しなければならないこととした。

 これはタイヤに対する安全性確保のためのもので、2013年のオーストラリアGPで採用されたものと同様の手順だ。

 決勝はドライコンディションとなり、マルケスが序盤のトップ争いから、マシンを乗り換えた後のアウトラップで好走を見せてリードを築き、今シーズン初優勝を達成。マルケスはこの勝利でランキングトップに浮上した。

 最終ラップまで2番手を争っていたのはアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)だったが、最終コーナー手前の12コーナーの進入でドビジオーゾのインを付いたイアンノーネが接触。ふたりとも転倒し、ロッシが2位、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)が3位表彰台を獲得した。

 ロレンソはスタート直後こそトップに立ったが、その後、後退。6番手走行中の6周目の1コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わった。