トップへ

MotoGP:KTMテストライダーのミカ・カリオ、2017年のワイルドカード参戦を望む

2016年12月14日 14:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ミカ・カリオ
KTMのテストライダー、ミカ・カリオは、2017年にMotoGPクラスで初めてフルシーズンを戦うKTMでのワイルドカード参戦を望んでいる。

 フィンランド出身のカリオは、2009にプラマック・レーシングでMotoGPクラスにデビュー。2010年までチームに所属し、32レース走った。その後Moto2クラスに戻り、2014年はポイントランキング2位で終えている。

 KTMは、MotoGPプロジェクトのためにカリオと2015年10月にテストライダー契約を結んだ。カリオは2016年を通してマシン開発を主導し、シーズン最終戦となるバレンシアGPでRC16のレースデビューを飾る。カリオは予選で20位につけたものの、決勝では早い段階でリタイアとなった。

「この世界最高のMotoGPバイクに乗れて、本当に楽しかったよ」とカリオは2016年を振り返った。

「良い経験ができた。もともとこうした開発に携わるのが好きだったんだ。技術的なことに興味があるからね」

 またカリオは、2017年はKTMのテストライダーとして残るだけではなく、再度ワイルドカードでのレース参戦を望んでいるという。

「2017年にチームはワイルドカード参戦をいくつか計画している。そこで再びレースを走れたらと思っている」

「今度は同じマシンに乗るブラッドリー(・スミス)とポル(・エスパルガロ)のふたりがいるから前回よりも楽だろう。彼らの走りを参考にできるからね」

「できれば、僕もマシンに乗り続けて、彼らと同じレベルにいられればと思う。そうすれば、僕自身もっと何かを成し遂げるチャンスがあると考えているんだ」


 KTMに移籍するスミスとエスパルガロは、バレンシアGP後のオフィシャルテストでカリオが乗ったマシンを走らせた。その1週間後に行ったへレスでのプライベートテストは、エスパルガロがヤマハとの契約を残しているため、カリオが参加。スミスとふたりでテストを行っている。

 ヤマハ・テック3からKTMへ移籍したスミスは、テストを通してKTMについて学んだ内容には力づけられたとしている。またカリオは、ふたりからのフィードバックがマシン開発を促進する力になっているという。

「ポルとブラッドリーからテストしたマシンのコメントを聞くのはうれしいことだよ」とカリオ。

「彼らはヤマハのマシンに何年か乗っているから、それを基準にした意見をくれる。だからその内容にはすごく興味があったんだ」

「改良すべきパーツに言及していたんだけど、その大部分は僕がチームに出した意見とかなり近かった」

「いくつかセットアップに関するものがあった。たとえばエンジンブレーキだ。僕とは少し異なるセットアップを望んでいたんだ。でもそれは、ライダーが何を望むかによることだけどね」

「ほとんどの領域で改良点はたくさんある。どれもあと一歩良くすれば良いということだ」

「でも、コメント全体からはポジティブな印象を受けたよ。それが何より重要なんだ。僕たちが年間を通して良い仕事をしてきたということだからね」