12月14日、ツインリンクもてぎで2台のホンダNSX-GTがシェイクダウンとチーム体制発表を行ったが、ひさびさにGT500クラスに復帰することになったTEAM無限の手塚長孝監督、そしてドライバーとして加入した武藤英紀、中嶋大祐が意気込みを語った。
2017年に向けて、新たにGT500クラスのホンダ陣営の一角を担うことになったTEAM無限。これまでスーパーGTではTEAM KUNIMITSUのメンテナンスを担ってきたが、来季からは自チームの名を冠してGT500に復帰することになった。
「今日、TEAM無限として2017年のスーパーGTに参戦発表をこの場でできたことを光栄に思っています。無限としては2012~14年とCR-Zで参戦していて、3年ぶりになりますが、GT500クラスにNSX-GTというニューマシンで戦うことになるのはまったく新しい挑戦になると思っています」と語るのは、チームを率いる手塚監督。
「なかでも武藤選手、中嶋選手といいう経験豊富な、頼もしいドライバーのコンビを迎えることができて、大きな強みになると思っています。また、チームスタッフについてはスーパーGT、スーパーフォーミュラをやっているスタッフを揃え、多くの経験を積んだメカニックたちが揃っており、心強く思っています」
「2017年は着実にマシンを作り上げて、十分に戦えるシーズンになると思っています。皆さんに良い結果をお届けできるよう、チーム一丸となっていきます。我々としては『挑戦』、『覚悟』という思いで、ガンガン突っ走ってホンダさんやチームのために戦って、みんなで喜びを味わいたいと思っています」
また、昨年まではDrago Modulo Honda Racingで戦っていた武藤は、ひさびさのチーム復帰。「無限では2013年にGT300クラスのチャンピオンを獲らせていただきました。その名門がGT500クラスに復帰するということで、中嶋大祐選手、ヨコハマタイヤさんと一緒にレースができることを非常に楽しみにしています」と笑顔で意気込みを語った。
「まだまだ未知数な部分は多いですが、ひとつひとつ自分たちの課題をクリアしていけば自分たちが望む結果を手にすることができると思っています」
一方、長年在籍したNAKAJIMA RACINGから移籍することになった大祐は「4年間ずっと同じチームで走っていたので、そこから環境が変わるのは寂しい気持ちもありますが、もともと自分がスーパーGTで走りはじめたのもTEAM無限ですし、元の環境に戻るという気持ちもあります。昨日無限のウェアを着たときに、あまり違和感はなくて、懐かしい気持ちになりました」と語った。
「今回はTEAM無限がひさびさのGT500復帰となりますし、タイヤもヨコハマタイヤさんということでまったく新しい環境になるので、少しずつ組み立てていかないと、と思っています。みんなで協力して、強いチームを作っていきたいと思います」
TEAM無限はかつてGT500クラスに参戦していたときには、道上龍を擁しホンダにGT500初タイトルをもたらすなど、強豪の一角として君臨していた。おなじみのホワイト、レッド、ゴールドのストライプをまとったNSX-GTが来季GT500でどんな活躍をみせるのか、楽しみなところだ。