12月14日、栃木県のツインリンクもてぎでホンダは2017年のスーパーGT500クラスに参戦するチームのうち、2チームの参戦体制について発表した。16年限りでの活動休止を発表したDrago Modulo Honda Racingに代わるチームとして、TEAM無限の参戦が発表された。
2017年、スーパーGT500クラスでは車両規定が新しくなり、ホンダは新車両NSX-GTを投入することになるが、最終戦もてぎ前に17年に向けDrago Modulo Honda Racingが活動休止を発表。ただ、新NSX-GTの発表時にホンダは5台体制の継続を発表しており、どんな体制になるのか注目が集まっていた。
そんななか、12月14日にもてぎで行われた新NSX-GTのテストにあわせ、ホンダは2チームの参戦体制を発表した。ひとつはNAKAJIMA RACING、そしてもうひとつはG'zoxカラーで戦った2003年以来のGT500復帰となるTEAM無限だ。TEAM無限はこれまでTEAM KUNIMITSUのメンテナンスを担ってきたが、2014年にGT300クラスでホンダCR-Zを走らせて以来の自チームでの参戦となる。
また、新たにドライバーラインナップ、そしてタイヤも発表された。ゼッケン16をつけるTEAM無限は、昨年までドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTを走らせていた武藤英紀が加入。また、NAKAJIMA RACINGから中嶋大祐が移籍加入することになった。この組み合わせは、2012年にMUGEN CR-Z GTが初参戦したときのドライバーコンビとなる。
そしてTEAM無限の16号車は、ファンにとっては驚きのタイヤが装着されることになった。これまでニッサン、レクサスでは装着実績があるヨコハマだ。ホンダNSXがGT500でヨコハマを装着するのは、なんとJGTC時代の1996年のADVAN BP NSXにまでさかのぼる。
一方、NAKAJIMA RACINGの64号車NSX-GTは、ダンロップタイヤの装着は変わらずだが、ドライバーラインナップが変更された。これまでARTA NSX CONCEPT-GTをドライブしていた、松浦孝亮が中嶋大祐に代わって加入。ベルトラン・バゲットとコンビを組むことになった。
いままでARTAのイメージが強い松浦だが、オレンジ色ではないマシンでGTを戦うのは、なんと2010年にaprに所属して以来だ。この日はホワイトのレーシングスーツに身を包んだが、新鮮な印象となった。
この日は午前8時20分からメディア向けの発表が行われた後、ウエットコンディションのなかでシェイクダウンテストが行われる予定だ。また、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は、残る3台については1月を目途に体制を発表すると語っている。