2017年に世界ラリー選手権(WRC)へ復帰するTOYOTA GAZOO Racingに加入したヤリ-マティ・ラトバラが新天地での抱負を語った。
12月13日、フィンランド・ヘルシンキで行われたトヨタのWRC体制発表会。実戦仕様のヤリスWRCとともに明かされたドライバーラインアップには、事前の噂通りラトバラの名前があった。
ラトバラは2002年にWRCへ初参戦し、2016年シーズン終了時点で169戦に出走。これまで16勝を上げている。以前、所属していたフォルクスワーゲンではセバスチャン・オジエとともにエース格として活躍。チームのシリーズ4連覇に貢献している。
しかし、フォルクスワーゲンが突如、2016年限りでのWRC撤退を発表したことで、ラトバラは来季シートを失うことに。その去就にはさまざまな憶測が飛んだが、最終的には同じフィンランド出身のトミ・マキネンが率いるトヨタ入りを決断した。
「いろいろな意味で『ここに帰ってきた!』と感じる」とラトバラ。
「2001年に、トヨタのカローラGTでラリーの道に入り、2003年に最初に乗ったワールドラリーカーはカローラWRCだったんだ」
「TOYOTA GAZOO Racing WRCチームの参戦初年度からチームに加わり、一緒に新しい冒険に挑戦することができて非常に幸運に思っているし、多くの勝利を積み上げていきたいね」
ラトバラのコドライバーは、フォルクスワーゲンでもタッグを組んでいたミーカ・アンティラ。両者は先週、ヤリスWRCの初テストを終えているという。
ラトバラ/アンティラとともに2017年シリーズ全戦に参戦するのは、既報のとおりユホ・ハンニネンとカイ・リンドストロームのコンビだ。
また、チームのテストドライバーとして名を連ねたエサペッカ・ラッピは25歳の若手ドライバー。2016年はシュコダからWRC2に参戦し、ドライバーズタイトルを手中に収めた。
ラッピはTOYOTA GAZOO Racing加入に対し、「僕とコドライバーのヤンネ・フェルムにとって素晴らしい機会で、夢が叶ったようだ」とコメントしている。
「何年も努力を続け、ようやくここまでたどり着くことができた。チームに加われることに興奮しているし、この機会に感謝している」
「チームのメンバーとともに、ヤリスWRCテストプログラムを始めることが待ちきれないよ」