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『ローグ・ワン』ギャレス・エドワーズ監督、シリーズにおける“黄金比”を解説

2016年12月13日 20:02  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

 12月16日公開の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』より、ギャレス・エドワーズ監督のコメントが公開された。


参考:『ローグ・ワン』主要キャストが明かす、「スター・ウォーズ」シリーズとの決定的な違い


 本作は、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前までが描かれる『スター・ウォーズ』のアナザー・ストーリー。反乱軍の寄せ集め極秘チーム“ローグ・ワン”が、デス・スターの設計図を手に入れるミッションに挑む姿が描かれる。


 自他共に“スター・ウォーズ オタク”を認めているギャレス・エドワーズ監督は、“スター・ウォーズらしさ”について、「シリーズには様々な衣装、銃、戦闘、街とSFのディティールがたくさん入っていて、50%が“リアリティ”の要素で、50%が“SF”の要素だと思われがちなんだ。ただ、実際は全く違う」と断言。ストームトルーパーの武器を例に、「実は武器だけを見ると昔使われていたような古めかしい感じに見える。ただ、そこに10%のSFを加えることで『スター・ウォーズ』だと感じられるようになるんだ」と語りながら、「説明が難しいが『スター・ウォーズ』は全てにおいて“身近に感じるリアリティ”を90%、“SFな要素”を10%、これをチームで微調整して作っていくんだ。やり過ぎると『スター・トレック』や『フラッシュ・ゴードン』になってしまうからね(苦笑)」と、“スター・ウォーズらしさ”は【9:1の黄金比】だと分析している。


 加えて、“スター・ウォーズらしさ”のひとつに“家族と愛”というテーマを挙げ、「『スター・ウォーズ』はレーザー光線が飛び交う宇宙での戦闘やドロイドが登場するだけの物語ではなく、多くの大事な要素はリアリズムであり、個人と個人の繋がりの物語なんだ」と話す。さらに、「みんなが『スター・ウォーズ』を真似しようとして失敗する理由もそれが見抜けず勘違いしてしまうからなんだ。“『スター・ウォーズ』に出てきそうだけれど、今まで見たことがなかった”と感じる作品を作りたいと思った。決して妥協せず、とても満足のいく作品になったよ」と自信を見せた。(リアルサウンド編集部)