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F1シート喪失の危機にあるナッセ「2016年の入賞は持参金以上の価値がある」とチームにアピール

2016年12月13日 17:21  AUTOSPORT web

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「できることはすべてやってきた」とナッセ
フェリペ・ナッセは、過去2シーズンにわたるF1でのキャリアで示したパフォーマンスは来年のザウバーのシートにふさわしいものであると確信しており、今年チームにもたらしたポイントはスポンサー以上の価値があるはずだと主張した。

 ナッセは主要な個人スポンサーであったブラジル銀行の後ろ盾を失ったこともあり、2017年のシートをまだ獲得していない。

 ザウバーと交渉を行ってはいるものの、シート争いの序列で彼はパスカル・ウェーレインとリオ・ハリアントの次にいると考えられている。


「シートにふさわしい仕事をするため、できることはすべてやってきたと思っている」今年ザウバーに唯一の入賞をもたらし、2ポイントを獲得したナッセはそう語った。

「僕はF1で求められる結果を実現することができたんだ」

「チャンスが来たらそれをものにしたし、チームのためにポイントをもたらした」

「デビューイヤーの昨年は27ポイントを獲得して、ザウバーをマクラーレンの上に押し上げた」

「今年は数多くの困難に見舞われたけど、レースのなかでチャンスを見つけたときには(ポイント獲得に)ものすごく近づいたし、ブラジルでは実際に入賞してみせた」

「2年間全体で考えれば、僕はチームが求める結果を出すために走り、その位置にいたのは確かだ」

「だからもし自分が来年もここにいなかったらかなりがっかりするだろうね」


 ザウバーF1チーム代表のモニシャ・カルテンボーンは、マーカス・エリクソンのチームメイトを選ぶ際には、ドライバーが持ち込むことのできる資金の額を考慮に入れることになるだろう。

 しかしナッセがブラジルで2ポイントを獲得したおかげでザウバーはマノーより上位のコンストラクターズ選手権10位を確保、これによりチームが手に入れる賞金は約1350万ドル(約15億6000万円)にのぼる。ナッセとしてはこの価値が認められるべきだと考えている。

「これはかなり重要だと思う」とナッセ。

「僕は2017年に向けてチームに追加の予算をもたらしたんだ。この賞金がどれくらい重要なものかみんな分かっている」

「これは僕がチームのために見出すことのできた最大の予算だ」

「僕がチームにもたらしたもの以上のスポンサーシップはないよ」

 ナッセは、F1以外の選択肢はまだ検討していないと語った。

「結果を出すために多くのことをしたけれど、もっとたくさんのことを達成したいと思っている」

「いつかワールドチャンピオンになりたいし、そのためには懸命に働いていかなくてはいけないんだ」

「たくさんのコミットメントが必要になるし、自分を捧げる必要もある。そういったことを進めていくためには時間がいる。今もそれ(F1に残ること)が僕のプランAだ」