ルイス・ハミルトンは、2016年シーズンにはかつてよりもずっと懸命にドライビングを行ったと考えている。
3年連続のドライバーズタイトル獲得を狙っていたハミルトンは、シーズン序盤に相次いだマシンの信頼性不足によって、タイトルを争っていたチームメイトのニコ・ロズベルグに対して遅れをとっていた。
開幕5レースを終えた時点でロズベルグに43ポイント差を付けられていたハミルトンは、その6レース後にはリードを奪い返したものの、シーズン後半のマレーシアGPでパワーユニット故障に代表されるような不運に喘いだ。
ハミルトンは結局5ポイント差でタイトルを逃したものの、2016年シーズンに降り掛かった困難がドライビングをより研ぎ澄ましたと感じている。
「2016年はおそらくこれまでにないくらい懸命にドライブした」
「ここに至るまでにたくさんの困難があったんだ。1位からスタートしても(フィニッシュ時には)8位に転落してしまったりね。だから戦い抜かなくちゃいけなかった」
「後続を突き放していた前年よりも深く、ずっと深く掘り下げていく必要があったんだ」
「だから、困難に立ち向かうためにいつもよりもずっと懸命になり、ずっと勇気を持つ必要があったよ」
ハミルトンはオースティンで達成したF1キャリアでの50勝目を含め、今シーズン10勝を達成し、12回のポールポジションを獲得した。
メルセデスチームが今年初めにロズベルグ担当のクルーとハミルトン担当のクルーを入れ替える人事を行ったことをハミルトンは惜しんだが、彼は新しいクルーと良好な関係を構築したようだ。
「振り返るのは好きじゃない。常にポジティブでいるようにしている」
「2016年に起こったようなネガティブな出来事は、学ぶべき対象なんだ。今年はより多くの勝利とポールポジションを獲得することができた」
「ドライバーとしても成長したけど、クルーのみんなと絆を築いたことが2017年に向けての強みになるね」
「今はまだ2017年に目を向けてはいないけど、近いうちにやる予定だ。そのことに興奮しているよ」