マクラーレン・テクノロジー・グループの新エグゼクティブディレクターであるザック・ブラウンが、マクラーレン・ホンダはF1規則が大幅に変更される2017年に大きな前進を果たせるという明るい見通しを持っていると語った。
マクラーレンは2013年以降、未勝利のシーズンが続いているが、来年の規則変更を飛躍のチャンスととらえている。
ブラウンは、2016年の進歩と来季型マシンに関するプランを見る限り、大きな期待を感じるとSky Sportsに語った。
「皆、とても興奮している。(来年の)マシンの詳細を見てみた。さらに今年のマシンに関するレポートすべてに目を通し、どのエリアで改善を果たせたかを確認した。チームの全員が来年に向けて明るい見方をしている」とブラウンは述べている。
2015年と比較すれば今年、信頼性とパフォーマンスの両面で向上したのは確かだが、新パートナーシップがスタートして2年、まだ表彰台獲得には至っていない。しかしブラウンは昨年のシーズンオフに成し遂げたものと同レベルの向上を、これからの冬にも達成できると自信を示している。
「彼ら(チーム)は今年大きく進歩した」とブラウン。
「この2年、厳しい時期を過ごしたが、今年彼らは優れたレースカーを作った。ホンダはパワーを向上させつつある。2015年から2016年の間に果たしたのと同じだけの進歩を2016年から2017年に達成できれば、順調といえるだろう」
2016年、マクラーレン・ホンダの最高位は5位、コンストラクターズ選手権6位を獲得した。2017年はジェンソン・バトンがレースドライバーのポジションから外れ、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンの新ペアで戦う。
マーケティング畑で名を成してきたブラウンは、マクラーレンにタイトルスポンサーをもたらすことを彼の仕事の優先事項のひとつとして挙げている。マクラーレンはボーダフォンとの契約が終了した後、2014年以降はタイトルスポンサーがない状態が続いている。
ブラウンは、2018年に契約を結ぶことを目標としており、スポンサー候補との初期的交渉はうまく進んでいるという。
「大勢の人たちと話をしている」とブラウン。
「2017年(に向けて契約を結ぶというの)は現実的ではないが、2018年に関してはそうともいえない。大企業やブランド、同じポリシーを持った企業にフォーカスしていく。すでに素晴らしい話し合いをしているが、もちろんまだ初期的な会話にすぎない」