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V6 森田剛、タッキー&翼 滝沢秀明、関ジャニ∞ 渋谷すばる……Jr.黄金期支えた彼らの円熟した魅力

2016年12月13日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

V6

 今から20年以上前、1995年あたりから「ジャニーズJr.黄金期」と呼ばれる、ジャニーズJr.が大人気だった時期があった。冠番組『8時だJ』(テレビ朝日系)なども放送され、可愛らしいジャニーズJr.たちの姿がお茶の間に流れていた。その頃活躍していたジャニーズJr.たちも、今ではジャニーズを牽引する存在として活躍している。今回は、ジャニーズJr.黄金期に活躍し、今ではすっかり大人になったメンバーの魅力に焦点を当ててみたい。


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■V6 森田剛


 当時、ジャニーズJr.が注目されるきっかけになったのは、V6の森田剛と三宅健の「剛健コンビ」が始まりではないだろうか。Myojo誌で行なわれている「ジャニーズJr.ランキング」では、毎回この2人がランキング上位に名を連ねていたことが思い出される。1995年には森田・三宅を中心とし、初めてジャニーズJr.単体で行なわれたコンサート『夏だ!祭りだ!子どもカーニバル』が開催。“ジャニーズJr.”の人気が確立した瞬間である。ジャニーズJr.時代、森田も三宅も可愛らしい顔をしていた。三宅は現在もなお「デビュー当時から見た目が変わらない」と言われているが、森田は歳を重ねるごとに色気が出てきたように感じる。かなり小柄であどけなさが抜けない森田だったが、最近では無精髭が似合う大人の男性に成長。なかでも、演技力の高さは各方面から高い評価を得ている。最近では、初主演映画『ヒメアノ~ル』で素晴らしい演技を見せてくれた。森田がここまで高い演技力を身につけられたのは、Jr.時代からの歩みを含め、37年間の人生経験があってこそなのだろう。


■タッキー&翼 滝沢秀明


 森田・三宅がV6としてデビューした後、ジャニーズJr.たちを牽引していたのは間違いなく滝沢秀明だ。整った可愛らしい顔立ちが特徴で、Myojo誌の「恋人にしたいJr.ランキング」でも1位を獲得し続けたり、『8時だJ』を始めとするジャニーズJr.の番組でMCを務めたり、その人気は不動のものであった。ジャニーズJr.であるにも関わらず『木曜の怪談』(フジテレビ系)で主演を務め、ジャニーズファンでなくとも滝沢だけは知っているという人が当時多く存在したものである。そんな滝沢は、近年可愛らしい雰囲気ではなく洗練された大人の魅力が出てきている。例えば、2016年7月クールに放送されたドラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)では、スーツ姿を披露。ジャニーズJr.時代を知る女性たちから、「スーツ姿がこんなに似合うようになったなんて」という意見が多く挙がっていた。現在は舞台を中心に活躍している滝沢だが、映画やドラマにもぜひ積極的に出てもらいたいものである。


■関ジャニ∞ 渋谷すばる


 滝沢と同時期に関西ジャニーズJr.の存在を知らしめたのは、渋谷すばるであろう。滝沢と正反対のキリッとした顔立ちとやんちゃな性格で、多くの女性を虜にしたものだ。渋谷が一躍有名になったきっかけといえば、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で披露した「愛してる愛してない」だろう。関ジャニ∞のメンバーである村上信五や横山裕、嵐の面々をバックに引き連れ、圧倒的な歌唱力とどこか艶めかしいダンスをソロで披露した渋谷は、一気に知名度を上げた。その歌唱力は今も健在で、ソロライブを行なうなど、俳優よりも歌手活動をメインに行なっている。かつてのあどけなさがすっかり取れ、美しさの中に渋さが見え始めたことも渋谷の強みの一つではないだろうか。そして、歌の中に漂う切なさと危うさも、多くのファンの心を惹きつけている一因なのかもしれない。


 今回は、ジャニーズJr.黄金期の中心的自分であった森田・滝沢・渋谷にスポットを当てた。デビューまで華々しい道を歩んでいた彼らだが、デビュー後には不遇の時代もあった。しかし今、彼らが再び輝いているのは酸いも甘いも昇華した結果なのだろう。今後、さらに深みを増す彼らの魅力を追い続けていきたい。(高橋梓)