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速くなる2017年F1マシンに備え「ドライバーは筋力アップが必要」

2016年12月12日 17:11  AUTOSPORT web

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2016年アブダビGP セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
2017年にF1テクニカルレギュレーションが大きく変更されることで、プレシーズンテストで新車を初めて試した後、ドライバーたちは例年以上に首の痛みを訴えるはずだと、フォース・インディアのセルジオ・ペレスが予想している。

 来年のマシンはボディワークとタイヤが共によりワイドになり、ダウンフォースレベルが大幅に向上、コーナリングスピードが上がり、ドライバーの首に今まで以上の負担がかかるものと考えられている。

 プレシーズンテストは8日間予定されており、マシンの信頼性さえ優れていれば、ドライバーたちは1日に100周以上を走行する。

 多数のドライバーたちが来年身体的負担が増えることを予想して、冬季のトレーニング方法を変更し、首の強化などに努めると述べている。

「テストがスタートすると、誰もが疲弊するはずだ」とペレス。

「シーズンが終わって2、3カ月マシンから離れている間に、トレーニング時に実際のマシンで受ける同じ負荷をシミュレーションするのはかなり難しい」

「だから(プレシーズンテストが始まって)マシンに久しぶりに乗ると、必ず首が痛くなる」

「その上、来年はマシンが少し速くなる。2月には全員が首に痛みを訴えると思うよ。それでも(開幕戦の)メルボルンまでには問題なくなるだろうけどね」

 来年のマシンに合わせてトレーニング内容を変更するのかという問いに対し、ペレスは「筋力をもっとつける必要がある。あらゆる面で少し強化しなければならない」と答えた。

 ペレスは2017年型フォース・インディアの図面を見て、新しい形状に強い印象を受けたという。ただし今回の変更がショーの面を改善するかどうかについては確信が持てずにいる。

「すごくクールなマシンになりそうだ」とペレス。

「ただショー的要素については少し心配している。どういうレースになり、マシンがどれだけ運転しづらくなるのか、そういうことについてだ」

「難しくなるとは僕は思っていない。身体的にきつくなるのは確かだろうけど、そういう問題には誰もが慣れることができる」

「その次の問題はどれだけてごわいマシンになるのかということだ。それについては実際に乗ってみるしかないね」