2018年のF1タイヤは、テストで現行マシンを使うことができるようになるため、2017年仕様のF1タイヤとは違うものになるだろうと、ピレリのレーシングマネージャー、マリオ・イソラは述べた。
ピレリはテクニカルレギュレーションの全面的な変更の一環として、フロントタイヤの幅を60mm、リヤタイアの幅を80mm広げるなど、2017年シーズンF1タイヤの大幅な変更を実施している。
しかしテストに使える2017年仕様マシンがないため、ピレリはメルセデス、レッドブル、フェラーリが用意したモディファイ版2015年型マシンで妥協しなければならなかった。
ピレリはモディファイ版のマシンでは必要とされるダウンフォースが20%不足しており、テスト結果に影響が出ることを懸念していた。
「方向性は正しかったと感じている。開発を継続し2018年には再び新タイヤを出す必要がある。2017年には現行のマシンでテストができるので、より良いタイヤを作るための新たな一歩を踏み出せるだろう」とイソラは語った。
11月、ピレリは2017年F1タイヤテスト最終日に約100種類のプロトタイプタイヤをテストし、その結果に満足していた。
しかし、2017年にはより多くのチームのタイヤテストへの参加を計画しており、2017年仕様マシンの使用を見込んでいる。
「モディファイ版マシンでの結果には満足しているから、我々は(2017年用F1タイヤについては)楽観視している」
「開発には満足している。ただ今後は本物の2017年マシンと、その予想される重量を計算に入れる必要があるがね」
「2017年のタイヤはコンパウンドから何からタイヤを完全に変更する必要があった。サイズが大きくなっただけということではなく、すべてのタイヤを完全に再設計したんだ。そんな状況にも関わらず開発にはいくつか明るい兆候を感じてる」
ピレリは現在、2017年用F1タイヤの仕様を決定すべく、距離にして12,000kmになる24日間分の走行テストを分析しているところだ。
2017年用F1タイヤは、来年2月27日に始まるオフシーズンテストで初めて走行に使われる予定だ。