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MotoGP:インターミディエイト廃止を含めた8つの規則が2017年から有効に

2016年12月12日 12:01  AUTOSPORT web

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2016MotoGP日本GPスタートシーン
グランプリコミッションは12月2日にスペインのマドリードでミーティングを開き、テクニカルレギュレーション、スポーティングレギュレーションに関して、次のような決定事項を発表。2017年シーズンより有効となる。

【テクニカルレギュレーション】
■Moto3クラスとMoto2クラスのダミーカメラ/ウエイトについて
 Moto3クラスとMoto2クラスの上位6名のライダーは、オンボード(車載)カメラ搭載をしなければならないが、マシン性能が同等のクラスにおけるオンボードカメラ搭載による重量増加は、当該ライダーにとって不利になる可能性があると考えられる。

 このためオンボードカメラを搭載していないマシンに対しても、同様の位置に同じ重量のダミーカメラ、またはウエイトを搭載する必要があるものとする。

 なお、Moto3クラスにおけるマシンとライダーを合わせた最低重量に変更ないが、Moto2クラスの最低重量は従来(ライダーとマシンの合計215kg)より2kg増の217kgとする。

■MotoGPクラスのタイヤアロケーションについて
 セーフティコミッションと協議し、ミシュランの承認を得た上でMotoGPクラスのタイヤアロケーションが変更された。

 インターミディエイトタイヤは使用されなくなった。ウエットタイヤとスリックタイヤの最大本数に変更はないが、選択できるフロントとリアのスリックタイヤに追加仕様がある。

【スポーティングレギュレーション】
■Moto2クラスとMoto3クラスのテストについて
 Moto2クラスとMoto3クラスのプライベートテストに日数制限が導入され契約ライダーに対して適用される。

 シーズン中はライダー1名につき最大10日間、任意のサーキットでテストをすることができる。シーズン終了後はオフィシャルテストと11月のプライベートテストで契約ライダーはテストすることができる。

■レーススタート手順
 決勝レースのウオームアップランでセーフティカーの後ろでグリッドに到着したライダーはピットレーンに入り、ピットレーン出口からレースをスタートしなけれならない。

■ピットレーンのスピード違反
 同一レースウイーク中に同じライダーがピットレーンのスピードリミット違反を複数回犯した場合、1回の違反あたり150ユーロという現在の罰金は十分な抑止力がないという結論に至り、将来的に1回目の罰金は200ユーロとなるが、FIM MotoGPスチュワードの決定により、2回目以降、より大きな罰金、またはその他の罰則が科せられる可能性がある。

■レースリスタート
 レースが3周以内に中断になった場合、最初のスタートのサイティングラップ、ウオームアップラップを走れなかったライダーも含めて、ライダー全員が再スタートすることができることをレギュレーション変更により明白にする。

■オフィシャル
 全てのグランプリイベントではコースクラークとチーフメディカルオフィサーはFIMスーパーライセンス保持者でなければならない。

■コースの安全
 レースディレクターとセーフティオフィサーの指示や許可なく、トラックマーシャルがコース清掃したり、路面の状況を変更することは許されない