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メルセデスF1、ボッタス引き抜きのためウイリアムズと交渉も難航か

2016年12月12日 08:31  AUTOSPORT web

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2016年カナダGP ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス
メルセデスF1チームは、引退したニコ・ロズベルグの後任としてバルテリ・ボッタスの起用を望み、ウイリアムズとの交渉を開始したといわれている。

 ロズベルグはF1タイトルを初めて獲得した数日後に引退を表明、チームは現在、2017年のルイス・ハミルトンのチームメイト選びに懸命に取り組んでいる。候補としてさまざまな名前が取りざたされており、メルセデスのジュニアドライバーであり来季契約を持たないパスカル・ウェーレインをはじめ、フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ベッテルの名前まで挙がっている。

 最近有力な候補者として浮上したのは、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルグがマネジメントに関わるバルテリ・ボッタスだ。しかしボッタスはウイリアムズとの契約を更新したばかりであり、ウォルフは、いまやチーム内で重要な存在であるボッタスを引き抜くのは難しいと最近Sky Sports F1に対して発言した。

 11日、BBCは、メルセデスはウイリアムズとの交渉を開始、まずは条件を提示したが、ウイリアムズはこれを断ったと伝えた。ボッタス引き抜きに関してウォルフが示した条件は、供給するパワーユニットの料金を約半額にまで値下げし、ウェーレインを走らせることができるというものだった。ウイリアムズはこの最初の条件にはノーと言ったものの、交渉は今後も続けられる見込みだという。

 ウイリアムズは2017年に向けてルーキー、ランス・ストロールを起用しており、チームメイトとしてはある程度経験を持つドライバーを欲しがっている。ウェーレインは今年F1にデビューしたばかりであり、チームとしてはリスクを感じるだろう。ボッタスを失うとすれば、新たにフェリペ・ナッセが候補として浮上するかもしれない。ナッセは2014年にウイリアムズでテストドライバーを務めた後、2015年から今年までザウバーで走った。

 メルセデスとしてもコンストラクターズ選手権の連覇という目標を達成する上で、ウェーレインは経験がなさすぎると考えているようだ。アロンソに関しては長く彼をサポートするフラビオ・ブリアトーレが、ベッテルに関しては本人が、メルセデスへの来季移籍の可能性をすでに否定している。

 メルセデスは技術体制においても変更がなされる見込みであり、エグゼクティブディレクター(テクニカル)のパディ・ロウがウイリアムズに移籍、代わってフェラーリの元テクニカルディレクターであるジェームズ・アリソンが加入するという説が出てきている。