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山田洋次監督作『家族はつらいよ』、『麻煩家族』のタイトルで中国リメイク

2016年12月12日 05:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『麻煩家族(マーファン・ジャーズー)』

 山田洋次監督作『家族はつらいよ』の中国リメイクが決定した。


参考:山田洋次監督作『家族はつらいよ2』予告編 横尾忠則がデザインしたポスタービジュアルも


 『家族はつらいよ』は、“熟年離婚”をめぐって大騒動を繰り広げる家族の姿を描いた喜劇映画。日本では2016年3月に公開され、観客動員人数120万人、興行収入13億円を記録。2017年5月27日には、その続編となる『家族はつらいよ2』が公開される。


 中国リメイク版のタイトルは、日本語で“やっかいな家族”という意味を持つ『麻煩家族(マーファン・ジャーズー)』。山田監督のオリジナル版を尊重しながら、舞台を北京市内に移し、3世代が同居する一家に巻き起こる、熟年離婚騒動を中心に描き出す。


 リメイクの話が持ち上がったのは、『家族はつらいよ』が完成した直後のことで、山田監督と親交の深い中国の映画プロデューサー、グ・シャオドンが山田監督に「家族の中で起こる騒動は万国共通なので、各国バージョンがあったら面白いのでは」と提案したことがきっかけだという。2016年6月に第19回上海国際映画祭で山田監督の『家族はつらいよ』と『母と暮せば』が招待上映された際には、チケット完売に加え、上映後には観客からの大喝采が起こった。これにより、シャオドンは本格的にリメイクの実現に向けて動き出し、その申し出に山田監督も快く承諾し、正式にリメイク作品が始動した。


 チェン・カイコー監督作『人生は琴の弦のように』や中国版『深夜食堂』など、俳優としても活躍するホワン・レイが本作で映画初監督を務めるほか、長男ウェン・ユエン役(日本版は西村雅彦演じる幸之助)も演じている。エグゼクティブ・プロデューサーには、『HERO』『単騎、千里を走る』などで知られるビル・コンが参加している。中国では2017年4月28日より、中国国内5000館規模で公開される。日本での公開は未定。(リアルサウンド編集部)