12月11日、富士スピードウェイで行われたニッサン/ニスモのファン感謝イベント『NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2016』の恒例イベントとなったエキシビションレース『CRAFT SPORTS Presents NISMO GP』。このレースをカルニックIMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラと安田裕信が制した。
このNISMO GPにはスーパーGT500クラスに参戦したニッサンGT-RニスモGT500や、GT300クラス、スーパー耐久ST-Xクラス、海外カテゴリーに参戦したニッサンGT-RニスモGT3と、スーパー耐久ST-3クラスに参戦するフェアレディZらが参戦する1戦。今年は参加台数が増加し、全19台によるレースとなった。
レースは、ポールポジションからスタートしたMOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリがTGRコーナーを難なくクリアし、2番手のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ操るカルソニックIMPUL GT-Rに対してリードを築く展開。
しかし、GT500クラスに課せられたピット作業で状況に変化が。徐々にマージンを削られていたMOTUL GT-Rのピット作業中に、先にルーティンを消化したカルソニック GT-Rの安田裕信が逆転、トップに立ってみせた。カルソニック GT-Rにはオリベイラが予定周回でピットに戻らない“ハプニング”があったが、これを跳ねのけて首位に浮上する形となった。
オリベイラの後を継いだ安田は、残りの周回を危なげなく消化しトップチェッカー。これには解説を務めていた星野一義監督も喜びを隠しきれない様子だった。2位はMOTUL GT-R、3位はフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが獲得している。
GT3勢の戦いはオープニングからスリーワイドでダンロップコーナーに飛び込んで行くなど序盤から大接戦。11台ものGT-R GT3がバトルを繰り広げるなかで星野一樹が駆るB-MAX NDDP GT-RがGAINER TANAX GT-R の富田竜一郎を退けトップチェッカー。優勝を手にしたかに思われた。
しかし、B-MAX GT-Rは全車に課せられたドライブスルー消化時に、まさかのピット速度違反。これによって、レース結果に1000秒(!)ものタイムペナルティが課せられたため、代わって富田がGT3クラスウィナーに輝いた。