マレーシアのセパンサーキットで開催されているインターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦『モチュール・セパン12時間』の決勝レースはスタートから8時間を経過し、15号車アウディR8 LMS(クリストファー・ハーゼ/ロビン・フラインス/ローレンス・バンスール)組がリード。16号車アウディが続き、アウディ勢がワン・ツーを築いている。
レースは序盤、マンタイ・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 R、912号車とポルシェ勢がワン・ツーを築き、スピリット・オブ・レースSAの50号車フェラーリ488 GT3が追う展開となっていたセパン12時間だが、開始から4時間半を過ぎたあたりからセパンサーキットには雨が注ぎはじめ、展開が変わっていく。
16時半過ぎには、いち早くアウディ勢がウエットタイヤに交換。ポルシェ勢も続いていくが、912号車はブレーキディスクを交換。さらに、911号車もニック・タンディのドライブ中、複数回コースアウトを喫してしまう。
このウエットコンディションでトップを奪ったのはアウディ勢。15号車、16号車というトップ2を形成すると、ポルシェ勢、50号車フェラーリに1集近い差を築いていく。その後雨は止み一度ドライに転じるが、スタートから6時間30分が経過したあたりから、細かな雨が降り続けることに。しばらく各車はスリックのまま走行を続けていたが、天候は好転しないというインフォメーションを得て、7時間46分を過ぎたあたりから各車ウエットタイヤに交換している。また、上位ではドライバー交代を行わないダブルスティントをこなすチームが増えはじめた。
日本勢では、ピットストップにやや時間がかかっているものの、JLOCの88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3(織戸学/平峰一貴/エイドリアン・ザウグ)組が50号車フェラーリ、911号車、912号車ポルシェと同一周回で競り合う6番手につけている。トップの15号車アウディとの差は2周程度だ。
また、ハブオート・レーシングの35号車フェラーリ488 GT3は序盤のセーフティカーのタイミングに恵まれなかったものの、着実に走行を続け8時間経過の時点で8番手につけ、プロ-アマクラスの2番手となっている。埼玉トヨペット・グリーンブレイブの52号車メルセデスベンツSLS AMG GT3(平沼貴之/服部尚貴/密山祥吾/番場琢)は、クールスーツ等細かなトラブルはあったものの、こちらも走行を続け13番手となっている。
一方、aprの30号車トヨタ・プリウスGT(永井宏明/佐々木孝太/嵯峨宏紀)はミッショントラブルに見舞われてしまい、長時間ガレージで作業を強いられてしまったが、トラブルを修復しコースに復帰している。
GT4Sクラスに参戦するトレーシースポーツ/ムータレーシングのレクサスRC350(阪口良平/堀田誠/浜野輝彦)、トレーシースポーツ/アミューズ&SPVレーシングの100号車トヨタ86(大井貴之/松井仁志/伊藤毅/ケニー・リー)も着実にレースを続けている。白坂卓也、竹田直人らが乗り込むTCクラスの65号車セアト・レオンは途中ストップしたが、コースには復帰した。