セバスチャン・ベッテルは、フェラーリはレッドブル・レーシングより強力なパッケージを持っていたため、2016年F1コンストラクターズ選手権で本来ならレッドブルを破り2位を獲得すべきであったとの考えを示した。
レッドブルは、夏休み直前のドイツGPでフェラーリを抜いてランキング2位に立ち、シーズン後半はメルセデスに最も近い挑戦者として戦いを挑んだ。
夏休み後の9戦で、レッドブルのふたりのドライバーは1度の優勝を含む8回の表彰台を獲得。一方、フェラーリは後半9戦には2回しか表彰台に上がれず、レッドブルに70点もの差をつけられて、ランキング3位と、去年より順位を落として今シーズンを終えた。
今シーズンのフェラーリは、セットアップ、戦略、タイヤの温度に苦労し続け、ほとんどのグランプリでパッケージを最大限に活用することができなかった。ベッテルは、マシンの実力はシーズンを通してレッドブルより優れていたと確信している。
「今年はアップダウンが激しかった。予想していたほどうまくいかなかった。本当ならもっとずっといい結果を出せたはずだと思う」とベッテルは語った。
「ポイントに関して言うと、序盤に十分なポイントを獲得できなかった」
「終盤、レッドブルとの戦いはかなり激しかった。だけど全体としては僕らのパッケージの方が強力だったから、僕らはコンストラクターズ選手権で2位を獲得すべきだった」
「何より期待外れだったのは、メルセデスに対抗できなかったことだ」
今年7月、テクニカルディレクターのジェイムズ・アリソンがフェラーリを去り、その後をパワーユニットディレクターを務めていたマッティア・ビノットが引き継ぐという混乱が起きた。
2016年シーズンは思うように戦えなかったものの、ベッテルは今後に向けて自信を失っていない。
「裏でたくさんのことが起こったけれど、それによってチームはより一層強くなるはずだ。来年、僕らはもっと強くなるよ」とベッテルは語った。
チームメイトのキミ・ライコネンは、フェラーリは今年の問題の多くを理解しているとして、それは2017年に向けて良い前兆であるとの考えを示した。
「もっと速くなるためには、グリップもパワーも向上させる必要がある。単純に聞こえるけれど、残念ながらそうではない」とライコネン。
「でも僕らはたくさんのことを理解してきたし、チームにはそれに対処できる優秀なスタッフが揃っている。来年に向けて問題を解決できると信じている」