フェルナンド・アロンソを長年サポートしているフラビオ・ブリアトーレは、アロンソがマクラーレン・ホンダを離れ、ニコ・ロズベルグの後任としてライバルのメルセデスF1へ移籍する可能性を否定した。
2日、ロズベルグは突然の引退表明を行い、モータースポーツ界に衝撃を与えた。F1ワールドチャンピオンとなった5日後のことで、今年7月に2018年末までメルセデスとの契約も延長していた。
その後任に大きな関心が集まり、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは大勢のF1ドライバーから連絡があったと認めている。ウォルフは、アロンソやフェラーリのセバスチャン・ベッテルといった、現チームとの契約を持っているスタードライバーを引き抜き、ライバルチームの妨害をするのは気が進まないと述べているが、その可能性はゼロではないとして、さまざまな選択肢を検討していると述べている。
2015年にマクラーレンに戻った際、アロンソは3年契約を結んだため、2017年末まで契約が残っている。
ブリアトーレは、かつてアロンソのマネージャーおよびルノーのチーム代表を務め、共に2度のF1タイトルを獲得した仲である。彼はGazzetta dello Sportに対して、アロンソが2017年にメルセデスに移籍することはないと語った。
「シートに空きが出るといつもフェルナンドの名前が挙がるのはなぜだろう」
「しかし、(アロンソにはマクラーレン・ホンダとの)契約があり、我々はそれを尊重する」
アロンソはフェラーリとの契約が2年残っていたにもかかわらず、それを解除して2015年にマクラーレンに加入した。
ブリアトーレは、フェラーリとの契約には特別な条件が盛り込まれていたとして、今とは状況が異なると説明した。
「(フェラーリでの)状況は今とは違う。(前フェラーリ会長ルカ・ディ・)モンテゼモロとの間に、ある合意がなされていたのだ」とブリアトーレ。
「2014年にタイトルを獲得できなければ、我々は自由になれるというものだった。ルカはその約束を守った」
「(当時のチーム代表マルコ・)マティアッチが3年の契約更新をオファーしてきたが、我々はそれを断った。それが事実だ」