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ビールより発泡酒の味が好きな人 渋谷・新橋では約30%、自由が丘では2%という結果に

2016年12月10日 10:40  キャリコネニュース

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ビールや発泡酒などにかかる酒税を1律55円程度(350ミリリットルあたり)にする方針を政府が発表した。現在の酒税はビール77円、発泡酒47円、第3のビール28円とバラバラだが、2026年には一本化する。これによりビールは値下がり、発泡酒や第3のビールは値上がりが見込まれる。(文:みゆくらけん)

「高いビールの代わりに発泡酒を飲んでいた」という人には悩ましい問題となりそうだ。しかし、すべての人がビールの代用品として発泡酒を飲んでいるわけではなく、中には「味が好き」という理由で発泡酒を選んでいる人もいる。「5時に夢中!」(TOKYO MX)コメンテーターの若林史江もそのひとりだ。

「発泡酒が高くなるからってビールに戻れない。やっぱり発泡酒がおいしい」

「発泡酒にはご縁がなかった」と語る自由が丘のマダム

値段は関係なく、若林のように味だけで発泡酒を選ぶ人は意外にも多いのか?そこで番組が行ったのは「ビールより発泡酒が好きな人はどのぐらいいるのか」という街頭調査(11月28日放送)だ。

その結果、「発泡酒の方が好き」と答えた人は26%。やはり「濃い味」を好むビール派の人の方が多いが、味だけでの戦いと考えれば発泡酒も健闘している。選んだのは女性が多く、

「ビールは苦くて飲みづらい。値段が上がっても発泡酒を選ぶと思います」

などと、主に「飲みやすさ」が好まれているようだ。

ちなみに、以上の調査は渋谷・新橋で50人を対象に行われたもの。番組では場所を変えて自由が丘でも同じ調査をしたところ、「発泡酒の方が好き」と答えたのはわずか2%だった。

中には発泡酒を飲んだことがないという人もいて、「あえて発泡酒を飲もうとは思わない」(サングラスを髪にかけた女性)と答えていた。飲んだことがあるという人でも「発泡酒は軽すぎる」とし、「ワインでも渋めで重めのが好きなんで」と聞いていないワインのことを話し出した。フワフワの白髪が上品なマダムも

「発泡酒とかビールっていうのはねぇ、あんまりご縁がなかった。ワインは現役の頃はよく飲みました。シャンペンとかね」

とやはり、聞いていないワインについてお話しされていた。なるほど自由が丘はワインの街だそうで、ビール・発泡酒・ワインの3択で聞いてみたところ、実に70%近くの人が「ワイン」と答えていた。

専門家「発泡酒はビールの代用品、まがいもの、という考え方はおかしい」

ワインはともかく、自由が丘では特に「発泡酒はビールより下」という考えが蔓延している印象だが、本格派ビール雑誌「ビール王国」の編集主幹は「ビールと発泡酒にヒエラルキーはない」とし、こう語る。

「発泡酒の味わいが好きっていう人がいて全然良い。値段が安いのは税金が安いからで、別に発泡酒がビールの代用品であるとか、まがいもののビールっていう考え方はおかしい」

聞いたか自由が丘。発泡酒はビールでは使用不可能なスパイスやフルーツの原料を使えるとあって、多彩な味わいが楽しめるそう。ビールとはどうやら「別物」と考えた方が良さそうだ。

なお、12月5日の同番組では「普段よく食べる鍋」について街行く人に取材。その結果、渋谷では1位キムチ鍋、2位ちゃんこ鍋、3位モツ鍋、4位水炊きという結果に。一方、自由が丘では1位豆乳鍋、2位しゃぶしゃぶ(牛肉のヤツ)、3位キムチ鍋、4位すき焼きと、これまた「街による違い」が。期待を裏切らない自由が丘にマツコは「凄いわ!」と喜んでいた。

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