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MotoGP:四輪でも活躍してきたマークVDSが二輪に専念。「現在の四輪レースに失望」

2016年12月10日 08:01  AUTOSPORT web

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2015年はヨーロッパ・ル・マン・シリーズ(ELMS)にも参戦していたマークVDS
MotoGPの3クラスに参戦しながら、四輪カテゴリでも活動するマークVDSが「現在の四輪レースに失望」したとして、二輪でのレース活動に専念すると明かした。

 ベルギーを拠点とするマークVDSは近年、四輪と二輪の両カテゴリで活動。2015年にはスパ24時間にBMWのワークスチームとして参戦して優勝したものの、そのままGTレースでの活動を終了している。

 これにより四輪カテゴリにおける同チームの活動は終了したと思われたが、チームはルノー・スポール・トロフィーに参戦してチームタイトルを獲得した。

 しかし、そのルノー・スポール・トロフィーも2016年限りで終了。マークVDSは、これを機に二輪レースへ集中することを決断した。

 チームオーナーのマーク・バン・デル・ストラーテンは「長い間、私は四輪のレースに大いに情熱を注いできた」と次のようにコメントしている。

「その情熱は、さまざまなな価値感とともに、私の父から受け継いだものだ」

「この10年間、最初はトニー・ジレットと彼のマシンであるギレ・ベルティゴのスポンサーとして、その後はチームの堅実なボスとして、いろいろな人を自分のまわりに集めてきた」

「彼らのおかげで2015年のスパ24時間での素晴らしい勝利など多くの成功を収めることができた」

「今年もまた、我々はルノー・スポール・トロフィーで輝きを放つことができた」

「しかし、残念なことだが、四輪レースが姿を変えてしまったことに落胆している」

「ルールは気まぐれに変わってしまうし、シリーズは企画された途端に消滅してしまうこともある。さらに契約を守らないスポンサー、モラルに欠ける人々、不当に暴利をむさぼる者など現れ始めた」

「四輪レースには、もはや私が知っているレース本来のスピリットや価値が感じられない。一方で現在の二輪競技には、素晴らしい人たちが多く残っている」

 チームの創設者であるルディ・バン・デル・ストラーテン伯爵の息子であるマーク・バン・デル・ストラーテンは、2001年に自身のGTチームを立ち上げる。その後2009年にはマークVDSの名称で、フォードでFIA-GT1世界選手権に参戦していた。