MotoGPの3クラスに参戦しながら、四輪カテゴリでも活動するマークVDSが「現在の四輪レースに失望」したとして、二輪でのレース活動に専念すると明かした。
ベルギーを拠点とするマークVDSは近年、四輪と二輪の両カテゴリで活動。2015年にはスパ24時間にBMWのワークスチームとして参戦して優勝したものの、そのままGTレースでの活動を終了している。
これにより四輪カテゴリにおける同チームの活動は終了したと思われたが、チームはルノー・スポール・トロフィーに参戦してチームタイトルを獲得した。
しかし、そのルノー・スポール・トロフィーも2016年限りで終了。マークVDSは、これを機に二輪レースへ集中することを決断した。
チームオーナーのマーク・バン・デル・ストラーテンは「長い間、私は四輪のレースに大いに情熱を注いできた」と次のようにコメントしている。
「その情熱は、さまざまなな価値感とともに、私の父から受け継いだものだ」
「この10年間、最初はトニー・ジレットと彼のマシンであるギレ・ベルティゴのスポンサーとして、その後はチームの堅実なボスとして、いろいろな人を自分のまわりに集めてきた」
「彼らのおかげで2015年のスパ24時間での素晴らしい勝利など多くの成功を収めることができた」
「今年もまた、我々はルノー・スポール・トロフィーで輝きを放つことができた」
「しかし、残念なことだが、四輪レースが姿を変えてしまったことに落胆している」
「ルールは気まぐれに変わってしまうし、シリーズは企画された途端に消滅してしまうこともある。さらに契約を守らないスポンサー、モラルに欠ける人々、不当に暴利をむさぼる者など現れ始めた」
「四輪レースには、もはや私が知っているレース本来のスピリットや価値が感じられない。一方で現在の二輪競技には、素晴らしい人たちが多く残っている」
チームの創設者であるルディ・バン・デル・ストラーテン伯爵の息子であるマーク・バン・デル・ストラーテンは、2001年に自身のGTチームを立ち上げる。その後2009年にはマークVDSの名称で、フォードでFIA-GT1世界選手権に参戦していた。