マレーシアのセパンサーキットで行われているインターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦『モチュール・セパン12時間』は、12月9日15時から予選が行われ、フレデリック・マコウィッキ駆る912号車ポルシェ911 GT3 Rがポールポジションを獲得した。
現地時間15時からスタートしたセパン12時間の予選。今回のレースは1時間の予選セッションでベストタイムを記録。そのうちトップ15台でシュートアウトが行われ、上位グリッドが決定する仕組みだ。
GT3/GTCでまずタイムを出しに行ったのは、ハブオート・レーシングの35号車フェラーリ488 GT3を駆る吉本大樹。2分03秒999というタイムがまずはターゲットとなっていく。これをJLOCの88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3を駆る平峰一貴が上回っていった。
その平峰のタイムを更新したのは、初日から好調のフライングリザード/K-PAXレーシングの9号車マクラーレン650S GT3を駆るアルバロ・パレンテ。さらに開始18分にはマンタイ・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 Rを駆るアール・バンバーが2分03秒106をマーク。トップに立った。さらに、アレッサンドロ・ピエールグイディ駆る50号車フェラーリ488 GT3も2番手に食い込んでいった。
一方、この予選ではワークス勢は911号車をのぞきタイムが伸び悩んだ。912号車ポルシェ911 GT3 Rは、フレデリック・マコウィッキが果敢なアタックを展開するも、四輪脱輪でベストタイム抹消。10番手となってしまう。また、15号車アウディもなかなかコースインせず、シュートアウトにかけている姿勢が感じられた。
そんななか、開始38分に赤旗が提示されるが、その再開後コースインした88号車ランボルギーニの織戸学が素晴らしいアタックを展開。2分03秒069と、911号車ポルシェのバンバーのタイムを上回り、予選ベストタイムをマークしてみせた。これを上回るマシンは現れず、織戸のタイムが暫定ポールタイムとなった。
日本勢では、吉本がアタックを担当した35号車フェラーリが8番手。佐々木孝太と永井宏明がアタックしたaprの30号車トヨタ・プリウスGTは12番手。平沼貴之と番場琢がアタックした埼玉トヨペット・グリーンブレイブの52号車メルセデスベンツAMG GT3は13番手で、日本勢のGT3カーはトップ15シュートアウト進出を果たした。
30分間のインターバルの後スタートしたシュートアウトは、事前に指定した1セットで15分間アタックを展開するシステム。開始直後、スピリット・オブ・レースの50号車フェラーリが一度コース上に止まったためすぐに赤旗が出るが、すぐに再開した。
その後各車がアタックを展開するが、ここで一気にタイムを上げてきたのがヨーロッパ勢。パレンテがアタックした9号車マクラーレンが一気に2分02秒764をマークすると、さらにポルシェ勢がタイムアップ。バンバーが駆る911号車が続いた。さらに、シンハ・モータースポーツチームの11号車フェラーリを駆るカルロ・バンダムが2分03秒116をマークしていった。
しかし、それを上回ったのは2分02秒634をマークした912号車ポルシェのマコウィッキ。このタイムを上回るマシンは現れず、912号車ポルシェがポールを獲得した。2番手は9号車マクラーレン、3番手は911号車ポルシェ、4番手は11号車フェラーリとなった。
5番手につけたのは、織戸がアタックした88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3。ワークスの15号車アウディを上回る殊勲の予選順位となった。吉本がアタックした35号車フェラーリは8番手。aprのトヨタ・プリウスGTは11番手、埼玉トヨペット・グリーンブレイブのメルセデスは12番手となっている。
白坂卓也、竹田直人らが乗り込むTCクラスの65号車セアトは予選総合21番手。GT4Sクラスに参戦するトレーシースポーツ/ムータレーシングのレクサスRC350(阪口良平/堀田誠/浜野輝彦)は総合22番手となった。また、トレーシースポーツ/アミューズ&SPVレーシングの100号車トヨタ86(大井貴之/松井仁志/伊藤毅/ケニー・リー)は総合25番手で予選を終えている。