12月8日にマレーシアのセパンサーキットで開幕したインターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦『モチュール・セパン12時間』は、12月9日11時からフリープラクティス3が行われ、フライングリザード/K-PAXレーシングの9号車マクラーレン650S GT3(アルバロ・パレンテ/シェイン・ファン・ギスベルゲン/コム・レドガー)がベストタイムをマークした。
12月8日に走行がスタートしたセパン12時間。9日のセパンは曇天模様で、夜半に降った雨により走行開始の11時はウエットパッチがわずかに残る状況だった。この走行の後は15時から予選が行われる予定で、重要なセッションと言えた。
ただ、赤旗こそ出なかったものの、走行開始から各所でスピンやコースアウト、接触等も相次ぐセッションとなった。途中、日本から参戦するaprの30号車トヨタ・プリウスGT(永井宏明/佐々木孝太/嵯峨宏紀)がコースアウトしたり、JLOCの88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3(織戸学/平峰一貴/エイドリアン・ザウグ)が接触しスピンを喫するシーンも。
またヨーロッパ勢もトラブルが多く、15号車アウディR8 LMS(クリストファー・ハーゼ/ロビン・フラインス/ローレンス・バンスール)が長時間ピットに止まるシーンもあった。
ただ、このフリープラクティス3の上位陣はヨーロッパ勢が占めていくことに。マンタイ・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 R(ニック・タンディ/アール・バンバー/パトリック・ピレ)がセッションの大半タイミングモニターの最上位に。15号車アウディ、16号車アウディR8 LMS(ピエール・カッファー/レネ・ラスト/マーカス・ビンケルホック)が続いた。
そのまま911号車最速でセッションが終了するかと思われたが、チェッカー間際、9号車マクラーレンを駆るアルバロ・パレンテがセクターベストを並べ、2分03秒502でこのセッションの最速タイムをマークしてみせた。2番手に911号車ポルシェ、3番手に15号車アウディ、4番手に16号車と、ワークス格のチームが続いている。
5番手につけたのは、スピリット・オブ・レースSAの50号車フェラーリ488 GT3。6番手にはハブオート・レーシングの35号車フェラーリ488 GT3(モーリス・チェン/吉本大樹/細川慎弥/吉田広樹)がつけ、7番手の912号車ポルシェを上回りワークス勢の一角を崩した。なお、35号車はプロ-アマクラスのトップとなっている。
日本勢では、JLOCの88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が8番手。aprの30号車プリウスGTが11番手、埼玉トヨペット・グリーンブレイブの52号車メルセデスベンツSLS AMG GT3(平沼貴之/服部尚貴/密山祥吾/番場琢)が13番手という結果となった。