マクラーレンのレーシングディレクターを努めるエリック・ブーリエはフランスGPを2018年のF1カレンダーに復活させるチームの一員だった。
今月の5日、2018年から5年間ポール・リカールでF1フランスGPが開催されることが発表された。
マニクールが財政難のためF1のカレンダーから脱落し、2008年以降はフランスではGPが開催されていない。その後サルセル、ベルサイユ、ディズニーランドを含むいくつかの候補地で何度かF1開催の復活を試みたが失敗に終わっていた。
1月にはプロバンス-アルプス-コート・ダジュール地域圏で議員を務めるクリスチャン・エストロジがカレンダーを復帰させるためのチームを編成し、それが11月30日にフォーミュラワン・マネジメントから誓約書を受け取ることに繋がった。
発表の際に同席していたブーリエは、F1のボスであるバーニー・エクレストンとの関係を活用することを含め、母国でのF1グランプリ開催復活の立役者となった
「フランスGP復活のメドが立ってとても嬉しい」とブーリエ。
「プロバンス-アルプス-コート・ダジュール地域圏議会議員のクリスチャン・エストロジに提案されたプロジェクトの助けになれば、とフランス人として自分なりのささやかな貢献をしようと頑張ってきた。実現させるためには、なんでもできる事をするよ」
「特に私はフランス人でありながらイギリスで生活し、イギリスを拠点とする強豪F1チームのレーシングディレクターとして働いている。なので、イギリス以外に住んでいる人よりも容易にバーニー・エクレストンと連絡が取れるんだ」
「その意味で私は議論を確実に始め、提案が検討され、一連のメッセージが正確に伝達、理解されるようにすることができた」
ポール・リカールが最後にグランプリを主催したのは1990年である。
主催者によると復活には年間予算おおよそ3000万ユーロ(約37億円)が必要で、内1600万ユーロ(約20億円)はチケットの売上げから、残り1400万ユーロ(約17億円)は民間からの補助金からまかなわれる見込みだ。
この試算はレース開催ごとに66,000人のファンが観戦し、合計約6,500万ユーロ(約79億円)の地域への経済効果が見込まれることで実現可能だと主催者は考えている。