ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏が、2016年に向けてもう少し高い目標を設定すべきだったと示唆した。2017年には表彰台を現実的な目標にするという。
2016年、マクラーレン・ホンダは前年に比べて大きく進歩した。リタイアの回数が減り、予選Q3進出を果たし、2015年はコンストラクターズ選手権9位だったのに対し、今年は倍以上のポイント76点を獲得してランキング6位に浮上した。
しかし長谷川総責任者は、今年はもう少し野心的な目標を設定すべきだったと示唆した。
「もちろん(今年の)目標を設定していました」と長谷川総責任者はF1iに対して語った。
「ですが正直に言えば、設定した目標はあまり大きくはありませんでした。目標に関してあまり楽観的ではなかったのです。他のチームはとてもいい仕事をしたと思います」
ホンダは2016年シーズンを前に期待していた改善を果たせたかと聞かれ「信頼性の面においては『イエス』です。しかし実際にはそうではありません」と長谷川総責任者は答えた。
「バルセロナ(テスト)の際には、完走さえ果たせればポイントを獲得するチャンスは大きいだろうと思っていました。ですが実際にはそうではありませんでした。つまり私たちがもっとパフォーマンスを向上させる必要があるのは明らかです」
しかしシーズン中のアップデートは成果を挙げ、進歩に手応えを感じたという。
「カナダで新しいタービン、シルバーストンでは燃焼系(のアップデート)、ベルギーでは新しいエンジンを導入しました。すべてのステップで(進歩を)確認することができました」
長谷川総責任者は2017年には初の表彰台獲得を目指したいと語った。
「今年はマクラーレンとホンダのすべての人々が改善を果たしてきました」と長谷川総責任者がSpeed Weekに述べたとFox Sportsが伝えた。
「何度かいい結果を出すことができました。ですが最終的に私は自分たちの結果に満足していません」
「表彰台ならいい結果と言えます。それが現実的な目標でもあります。やるべきことは多いですし、2017年には未知の要素がありますが」
「たとえば、他のチームがどういうレベルのパフォーマンスを発揮するのかは分かりません。成功を収めるには時間が必要です」