トップへ

キスマイ玉森、「魚顔男子」人気で飛躍するか? イメージ活かした演技への期待

2016年12月09日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

 「◯◯顔男子」という言葉が流行して、随分経ったように思う。はじめは「ソース顔」「しょうゆ顔」「塩顔」など調味料に例えられることが多かったが、徐々に「塩とんこつ顔男子」など派生タイプが表れ始めている。その中でも最近人気を集めつつあるのが「魚顔男子」ではないだろうか。『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で爆発的人気を博している星野源をはじめ、類まれなる才能を発揮し続ける菅田将暉、若手イケメン俳優の代表格である窪田正孝など、芸能人にも多くいるタイプだ。そしてジャニーズの中でも「魚顔男子」たちが、演技分野で活躍をみせている。


参考:山田涼介『カインとアベル』は“隠れた名作”になる!? セオリー破った作風は吉と出るか


 例えば、SMAP 草なぎ剛。残念ながら2016年いっぱいでSMAPの解散は決定しているが、2017年1月クールのドラマ『嘘の戦争』(フジテレビ系)の主演が決定している。これまでも『いいひと。』(フジテレビ系)、『成田離婚』(フジテレビ系)、『僕の生きる道』(フジテレビ系)、『任侠ヘルパー』(フジテレビ系)などの名作ドラマで次々と主演を務めてきた草なぎ。その演技力はかなりの評価を得ており、来年以降再び俳優の仕事も増えていくと予想される。


 そして、ジャニーズ屈指の売れっ子俳優・生田斗真も魚顔イケメンだ。生田は、10月末に舞台『SHINKANSEN☆RX「Vamp Bamboo burn~ヴァン・バン・バーン~』を終えたばかりにも関わらず、12月23日からは映画『土竜の唄 香港狂騒曲』が公開予定である。さらに来年には『彼らが本気で編むときは、』、『先生!』と主演映画の公開が次々と控えており、今や飛ぶ鳥を落とす勢いだ。


 若手で言えば、Hey! Say! JUMPの知念侑李もそうだろう。『必殺仕事人シリーズ』(テレビ朝日系)や、『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ系)などで実績を積み、映画『金メダル男』で初主演。変顔をしてみたり、高い運動神経を発揮したり、体当たりの演技がフレッシュで好感が持てると評価された。2017年には映画『忍びの国』も公開予定。嵐 大野智、石原さとみ、鈴木亮平、伊勢谷友介などそうそうたるメンバーと共演することで演技に磨きがかかり、さらにドラマや映画の仕事が増えていきそうである。


 そして、ジャニーズ随一の魚顔イケメンと言えば、Kis-My-Ft2 玉森裕太ではないだろうか。玉森も『美男ですね』(TBS系)、『信長のシェフ』(テレビ朝日系)、『ぴんとこな』(TBS系)など、数々のテレビドラマに出演してきた。演技の評判が得られないこともあったが、はまり役に当たった時はかなり強い。例えば、映画『レインツリーの国』の向坂伸行役のような大らかで優しい若者の役は、普段の玉森に近いためか評判は上々だ。『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)で恋愛シーンを演じていることもあり、恋愛映画の主人公らしい演技が心地よく感じた。その“主人公らしさ”が評価され、映画『キング・オブ・エジプト』の吹き替え版声優にも抜擢されたほどである。


 さらに、玉森の演技に対する懸命さも好感が持てる。『レインツリーの国』では関西弁にチャレンジ。東京生まれの玉森にとって、関西弁を習得するのはかなり難しいことだろう。しかし、努力のかいあって関西出身の共演者・片岡愛之助が「徐々に関西弁も板についてきて、関西人の仲間に加わってほしいくらいです(笑)」と認めるほどに成長したのだ。(参考:映画.com/片岡愛之助、「レインツリーの国」に出演!キスマイ玉森裕太に関西弁指導も)


 現在、玉森にドラマや映画の仕事は入っていない。しかし、魚顔イケメンブームの追い風や真摯な姿勢が評価され、演技をする機会がこの先ぐっと増えていくことを期待したいところだ。(高橋梓)