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GP3新王者フェラーリF1の秘蔵っ子、大きなプレッシャーと戦っていたと明かす

2016年12月08日 17:31  AUTOSPORT web

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モナコ出身のルクレールにかかる期待は大きい
16年のGP3タイトルを獲得したフェラーリの育成ドライバー、シャルル・ルクレールは、16年シーズンは自身のレーシングドライバーのキャリアのなかで初めてプレッシャーを感じた年だったと明かした。

 ルクレールは16年、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属し、マクラーレンの育成ドライバーであるニック・デ・ブリス、ホンダの育成ドライバーである福住仁嶺、そして最終戦までタイトルを争ったアレクサンダー・アルボンとともに、ARTに所属しGP3のデビューシーズンを戦った。

「周囲の環境が変化し、僕の肩には大きなプレッシャーの荷がのしかかっていた」とルクレールは回想する。

「FDAに所属した最初の年だったし、人々がフェラーリのドライバーに期待しているような最良の結果を残したかったからね。共に戦ったARTに関しては、GP3のシリーズでベストなチームだから、それに相応しい結果を残す必要があった。3人のチームメイトも、本当に速かったんだ」

「大きなプレッシャーを感じる、タフで難しいシーズンだった。そのなかでタイトルを獲得でき、とても嬉しいよ」

「おかげで今ではプレッシャーに対処できるようになったよ。GP3に来るまでは、そんな経験は1度もなかったから。そういった(経験を積めた)意味でも、素晴らしいシーズンだったね」と語る。

 ルクレールは16年シーズン最初の2大会で優勝を飾ったが、中盤戦に失速し、チームメイトのアルボンとトライデントのアントニオ・フォッコに迫られてしまう。

 彼はハースF1チームから金曜フリー走行に何度か参加したが、GP3のタイトル争いに集中するため、シーズン終盤戦に予定していたフリー走行への参加機会をキャンセルしている。

「F1からGP3への乗り換えが必要だったシーズン中盤戦は僕にとってタフだったよ。16年シーズンは特に3レース、難しい週末があって、その後は精神面を落ち着かせる必要があった」

「難しい週末のなかでも、トップ5を争えるポテンシャルはあったけど、勝利を賭けて戦うことは叶わなかった」

「過ぎ去ったことは戻ってこないけど、16年シーズンには満足しているよ」

 ルクレールは最終戦アブダビのレース1で、同じハースF1チームのリザーブドライバー、サンティノ・フェルッチと接触しリタイアを喫していたが、ランキング2位で彼を追っていたアルボンもトップ争いの最中にクラッシュしノーポイントに終わったことで、GP3デビューシーズンでのタイトル獲得を達成した。

 ルクレールは17年、チャンピオンチームのプレマパワーからGP2に参戦することが決定している。