ウイリアムズのパフォーマンス・エンジニアリング責任者であるロブ・スメドレーが、近い将来、職務内容を変更したいという意向を示した。ウイリアムズF1チーム副代表のクレア・ウイリアムズは、2017年の彼の具体的な役割について、今のところ明らかにしていない。
スメドレーは現在、すべてのグランプリに立ち会い、チーフテクニカルオフィサーのパット・シモンズの下で、ウイリアムズのマシンを走らせる責任を負っている。
長年グランプリの現場で働いてきたスメドレーは、アブダビGPの週末、「2、3年で少し(仕事の)ペースを落としたいと思うようになるだろう。プロとしては、毎回レースに来るのは正しいことだが、ひとりの人間としては家族にもっと会いたい」と語ったとF1iが伝えている。
2017年にスメドレーはファクトリーで過ごすことが多くなるのかと尋ねられ、クレア・ウイリアムズはこう答えた。「そうとも言えるしそうでないとも言えます」
「コースにいようが、グローブ(ファクトリー)にいようが、彼が大きな貢献をしてくれることに変わりはありません」
「人事はすべて、スタッフの技術的能力が最も生かされる部署に配置されるような形で決定しなければなりません。ネガティブな視点から決められることはありません」
「ロブのように、前進してもっと多くのことに取り組みたいスタッフもいます」
「時として、コースに出ずとも、ファクトリーでより大きな役割を果たすことができるのです。私たちは時間を取って様子をみるつもりです」
スメドレーはウイリアムズのエンジニアリング部門が刷新された2014年にフェラーリから移籍した。
体制変更は奏功し、状況は好転、ウイリアムズは2014年と2015年にコンストラクターズ選手権で3位を獲得した。
しかし2016年シーズンは厳しいものとなった。開発の質とペースが期待を下回り、ウイリアムズはメルセデス、レッドブル、フェラーリ、フォース・インディアに続くランキング5位という結果に終わった。
今年は厳しいシーズンとなったが、クレア・ウイリアムズはスメドレーの過去3年にわたる貢献を称賛した。
「ロブは私たちのもとに来てからというもの、素晴らしい仕事をしてきました。それに関しては今後も変わらないでしょう」とクレア。
「彼はこのチームの非常に重要な一員なのです」
「彼は技術面で非常に優秀であるだけでなく、とても情熱的な人です。私はそこが気に入っていますし、チームもそれを必要としています」
「私たちのチームは、勝つためには犠牲が必要だということを理解している人材を必要としています。多くの犠牲を払い、血と汗と涙を身体から絞り出さなければ勝てないのです」
「ロブはそのことを分かっています。ロブ・スメドレーにはそのようなDNAが刷り込まれているのです。だからこそ私は彼を失いたくありません」