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成人指定映画で異例の大ヒット パク・チャヌク新作『お嬢さん』官能的予告編

2016年12月08日 13:11  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)CJ E&M Corporation

 パク・チャヌク監督最新作『お嬢さん』より、予告編とポスタービジュアルが公開された。


参考:動画はこちらから


 本作は、「このミステリーがすごい!」で第1位を獲得したサラ・ウォーターズの『荊の城』を映像化したもの。1939年、日本統治下の朝鮮半島を舞台に、スラム街で詐欺グループに育てられた孤児の少女・スッキ、莫大な財産の相続権を持つ美しい令嬢・秀子、“伯爵”と呼ばれ、秀子の財産を狙う詐欺師ら、それぞれの思惑が入り乱れ、騙しあいと復讐が繰り広げられていく模様を描く。


 お嬢様の秀子役を『純愛譜』のキム・ミニ、メイドのスッキ役を新人女優のキム・テリ、伯爵と呼ばれる詐欺師役を『チェイサー』のハ・ジョンウがそれぞれ演じる。


  『オールド・ボーイ』で第57回カンヌ国際映画祭・審査員特別グランプリ、『渇き』で第62回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、その後の『イノセント・ガーデン』ではハリウッドへ進出したパク・チャヌクの集大成ともいえる本作は、韓国本土では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新し、アメリカでも異例のヒットとなっている。


 「当時、韓国のインテリたちは日本の帝国主義的支配が永久に続くと思っていました。日本文化を信奉し、溺愛し浸っていたのです」とパク・チャヌク監督はコメント。本作は、日本語のセリフも多様され、日本パートも一部、三重県で撮影が敢行された。春画なども多用され、当時支配階級だった彼らの淫靡な趣味も垣間見ることができる。なお、本作の予告編制作にあたり、官能的なシーン、ベッドシーンのいくつかは映倫と韓国本国によりカットされている。(リアルサウンド編集部)