2016/17年シーズンのフォーミュラEへワークス参戦しているジャガーは、開幕2戦をノーポイントで終えたものの、シーズン中に“驚くべき結果”を出せると確信している。
今年からフォーミュラEへ参戦を開始したジャガーは、ここまで思うような結果を残せておらず、開幕戦香港ePrixで獲得した12位がベストリザルトという苦しい状況となっている。
チーム代表のジェームス・バークレーは、今シーズンは協力するウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングとともにレースオペレーションの経験を積む年だとコメント。
加えて、チームは2017/18年に投入予定の自社開発パワートレイン開発にもリソースを割いているため、参戦初年度に優勝争いの常連に加わることは重要ではないと述べた。
しかし、バークレーはジャガーにはシーズン中に中団争いに加わるだけのポテンシャルがあると強調。「ゆっくりと学習し、経験を積んでいる」と語っている。
「16/17年シーズン中にもオペレーション体制を強化して、パフォーマンスを超えた成績を残す時間は残されているはずだ」
「そして来シーズン、我々には充分な経験を重ねた上、1年の開発期間を経たマシンを手にする。これで上位争いに加わることができる」
「ただ、現在のマシンからもさらにパフォーマンスを引き出せると思う。我々のドライバーたちは電動フォーミュラの扱いを習得している最中で、チームスタッフも戦略の組み立て方を学習している途中だからね」
「来季、大きな結果が出せることは間違いない。しかし、我々は今シーズン終盤には、ライバルを驚かせるようなリザルトを記録できると考えているんだ」
バークレーは、現在は予選セッションで速さを向上させることが最優先課題だと指摘する。ジャガーは予選で、ライバルより1秒以上遅いタイムしか刻めていない。
「予選でのペース向上が急務だ」とバークレー。
「1周のペースを改善させる必要があり、(予選の)短時間でもパフォーマンスを発揮できる状態にする必要がある」
「もちろん、レースペースの改善も必要だ。ただ、チームには最適な人材が揃っていると確信しているよ」
「我々は現在の状況にまったく満足していない。つねに進歩することを望んでいるし、可能な限り早く目標を達成したいとも願っている」