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窪田正孝が「刑務所の闇」と対峙、ドラマ『ヒトヤノトゲ~獄の棘~』

2016年12月08日 12:51  CINRA.NET

CINRA.NET

『連続ドラマW ヒトヤノトゲ~獄の棘~』ビジュアル
『連続ドラマW ヒトヤノトゲ~獄の棘~』が3月19日からWOWOWで放送される。

大門剛明の小説『獄の棘』をもとにした同作は、亡き父と同じ職に就いた新人の刑務官・武島良太を主人公にした作品。刑務所内の腐敗した刑務官たちや、様々な受刑者たちと対峙しながら、刑務所の闇や父の死の真相に迫る良太の姿を描く。

「鍵のない牢がある」という北関東刑務所で、「刑務所の闇」に翻弄される主人公・良太役を演じるのは窪田正孝。法務省出身で新たな看守長に着任する名久井惣一役を小澤征悦、受刑者でありながら刑務所内で力を持つ暴力団組長役を泉谷しげる、副看守長の岩本康隆役を池田成志、良太の教育係となる看守部長・秋村繁晴役を萩原聖人が演じる。

監督を務めるのは、『エヴェレスト 神々の山嶺』『愛を乞うひと』などの平山秀幸。脚本を『金融腐蝕列島 呪縛』『誰も守ってくれない』などを手掛けた鈴木智が担当する。

■窪田正孝のコメント
・『連続ドラマW ヒトヤノトゲ~獄の棘~』に出演が決まった感想
刑務所の中の刑務官という体験したことのない役柄なのでぜひ挑戦してみたいと思いました。

・武島良太役を演じた感想
良太は普通の青年で欲があるわけでもなく流れるままに父と同職の刑務官になります。
もちろん彼自身は初めてで、僕も一緒にその空間の空気に触れて、芝居の中で体験していきました。
様々な人や事件によって醜さも優しさも厳しさも肌から感じた気がします。

・視聴者へのメッセージ
良太の目線から見える世界の色がたくさんあると思います。
良い事も悪い事も必ず最後は自分に返ってくることを教えてくれる作品でもあると思います。
刑務所という高い壁の向こうで起きる物語をぜひご覧下さい。

■平山秀幸監督のコメント
・『連続ドラマW ヒトヤノトゲ~獄の棘~』の監督オファーを受けた感想
刑務所モノは映像の素材として昔からありました。「網走番外地」や「塀の中の懲りない面々」とか外国では「ショーシャンクの空に」とか。取り締まられる囚人達にスポットを当てた作品が多かったようですが、今回は刑務官が主人公なのが新鮮でした。巨大な塀の中で、「犯罪」という括りでない人間模様がやれたらと思いました。

・撮影を振り返って
一番の魅力は久しぶりに撮影所で撮れるという事でした。そこには映画作りの具体的な技術がありました。
職人さん達がいらっしゃいました。作品は人が作るものだという事を改めて感じさせてくれました。

・主演の窪田正孝について
年代も違うし、始めは宇宙人かとも思いましたが…。撮影が進むにつれて、彼が持つ映画の「感」の素晴らしさに目を見張りました。シーンの空気への溶け込み方や運動神経の凄いコト等。教えられた事もたくさんあります。
間違いなく映画を背負って立つ俳優さんです。

■大門剛明のコメント
・『獄の棘』の映像化が決まった感想、ドラマへの想い
素直に驚きました。非常に男臭いというか、基本的に男だけの物語ですのでドラマ向きなのかな……と。
ですがその分、善と悪、愛情と憎悪といった人間心理を濃密に描いてくださるのではと今は思っています。
実際、撮影現場にお邪魔させてもらい、監督さん以下スタッフのみなさん、俳優さんたちの情熱に圧倒されるばかりでした。脚本も原作に縛られずに、面白さを追求されているようで、どうなるか非常に楽しみにしています。

・視聴者へのメッセージ
撮影現場で最初に目に付いたのが、檻の前にひかれた緑色の線でした。原作にはこういう描写はなく、話によると実在する某刑務所をかなり忠実に再現しているとか。刑務官、囚人役の方もリアルに表現されていて、入れ墨姿の泉谷さんなど、本物の囚人にしか見えませんでした(失礼!)。「出所」という言葉も飛び交うなど撮影現場が一つの刑務所になっていた感じで、男ならではの濃く熱いドラマになると確信しています。
ご期待ください。