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名前は同じでも中身は別モノ! フルHVに進化した『スズキ・ソリオ&バンディット』

2016年12月08日 12:01  AUTOSPORT web

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スズキ初となるストロングハイブリッドを搭載した「ソリオ バンディット」
これまでも『ソリオ ハイブリッド』として、スズキ自慢の“ISG(モーター機能付発電機)”補助と、リチウムイオン電池の“S-エネチャージ”を組み合わせたマイルドハイブリッドとして販売されていた同車に、名称は同一ながら中身を大幅に一新した『ソリオ&ソリオ バンディット』のフルハイブリッドモデルが登場。11月29日より発売が開始された。

 最大の特徴は、そのハイブリッドシステム。昨年10月に開催された東京モーターショーの会場でひっそり(?)と展示された、スズキ独自の「ストロングハイブリッド機構」は、内燃機関はこれまで同様のK12C型デュアルジェットを使用し、コンパクトながら瞬間的に大きな力を発揮する駆動用モーター(MGU)と、軽量コンパクトで伝達効率がよいシングルクラッチ・トランスミッションであるオートギヤシフト(AGS)を組み合わせたスズキ独自のパラレル方式ハイブリッドシステムを採用。変速時にMGUの駆動力で補うことで、シングルクラッチの弱点である駆動抜けによる息継ぎ感を解消。スムーズな変速を実現している。

 また、走行中に蓄えた100V高電圧リチウムイオンバッテリーの電力をMGUに供給することでモーターによるアシスト走行に加え、クリープ走行時や約60km/h以下での一定速走行時にはエンジンが自動停止し、純粋なEV走行も可能としている。



 その大容量バッテリーは、ソリオ本来のユーティリティを損なわないよう荷室床下に搭載。重量増となる要素を抱えながら、車両重量は近年のスズキ車の美点を守り、全車1000kg以下という驚異的軽さを実現。「標準モード」と「エコモード」の2つの走行モードを設定し、コンパクトハイトワゴンNo.1となるJC08モード32.0km/リッターの低燃費性能を達成した。

 エクステリアでは、このハイブリッド専用にフロントグリルのスケルトン部に、ブルーメッキを採用。リヤコンビネーションランプおよびバックランプレンズも、同じくブルークリアタイプとし、左右フェンダーとバックドアに専用エンブレムを装着。

 インテリアでは、こちらもブルーメタリック塗装のインパネアッパーガーニッシュに、青色基調の専用デザインメーターを採用。メーターナセルにはMGUの作動状態を表示するモーターパワーメーターも追加している。

 価格は『ソリオ』が191万7000~206万2800円。『ソリオ バンディット』が204万6600円となっている。また、従来モデルのマイルドハイブリッドも併売される。