ロン・デニスがマクラーレン・テクノロジー・グループの会長およびCEOの座から去ったことにより、ひとつの時代が終わったとウイリアムズ副代表のクレア・ウイリアムズが語った。
デニスは1980年からマクラーレンに関わっており、同社を自動車およびテクロノジー部門を持つグループに再編、マクラーレンはこれまで20回のF1タイトル獲得を記録している。
コンストラクターズタイトルは8回獲得、これを上回っているのはフェラーリとウイリアムズだけだ。イギリスに拠点を置くマクラーレンとウイリアムズは、1984年から1998年までの15年間で合わせて14回王座に就いた。
36年間に渡ってチームの指揮を執ったデニスに対し、マクラーレンの主要株主は、契約が満了する来年の1月までガーデニング休暇を取らせることを決めた。
マクラーレングループの株式の25%を保有するデニスはマクラーレン・テクノロジー・グループとマクラーレン・オートモーティブの株主の地位は維持するものの、今後は会社の経営に関して積極的役割を担うことはない。
「このスポーツに深く貢献してきた人であり、本当に残念なことです」とウイリアムズ副代表のクレアは語った。
「ウイリアムズとマクラーレンは長い間に渡って争い続けていますが、常にロンと(サー・)フランク(・ウイリアムズ)はお互いを理解し合っていました」
「ひとつの時代の終わりです」
「私の問題ではないので事の一部始終は分かりませんが、F1にとってロンのような偉大な人物を失うのは残念なことです」
「次の世代のチーム代表たちはビジネスを重視していますが、ロンは今も実情を正確に把握しています」
「彼は市販車ビジネス、テクノロジービジネス、それに最高レベルのF1チームなど、3500人の従業員を雇用する10億ドル規模のビジネスを作り出しました」
「これらすべてはロンの監督の下で行われました。彼と切り離すことはできません」
デニスはマクラーレンとの契約期間が終了した後、来年にも新たなテクノロジー投資ファンドを立ち上げると述べている。