トップへ

BTCC:ボクスホールのファクトリーチームが復活。2台の新型『アストラ』を投入

2016年12月07日 17:31  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

パワー・マックス・レーシングが2017年から投入するワークスマシン「ボクスホール・アストラ」
オペルのライセンスブランドとしてイギリスで販売されるボクスホールが、来季2017年のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権にファクトリーチームとして復帰する計画を明かした。

 2015年にシリーズ参戦を開始し、シボレー・クルーズを走らせてきたパワー・マックス・レーシングが、ボクスホールの新型アストラを走らせるため3年契約を締結。イギリス・ワーウィックシャーにあるファクトリーで、すでにニューマシンの開発初期作業が始まっているという。

 ボクスホールは過去30年に渡り、BTCCの主要なマニュファクチャラーとしてシリーズに参戦。2001年から2004年にかけてはアストラクーペで4連覇を達成するなど、大成功を収めたのち、2009年末をもってワークスでの活動を休止していた。

 今回、ファクトリーチームのオペレーションを担うパワー・マックス・レーシング代表のアダム・ウィーバーは、今回の契約に際して次のように語っている。

「2015年に2台のシボレーでBTCCに挑戦を始めたとき、我々は5年以内にタイトルを獲得しようと決めた。それは野心的だと思われるかもしれないが、勝つことができなければ、ここにいる意味もない」

「2016年の初頭からマニュファクチャラーとの話し合いを持ち、ボクスホールとの合意に達した。この契約は多くのファンを驚かせるだろう」



 ボクスホールの復帰参戦初年度となる2017年に向けて、ひとり目のドライバーとしてワンメイクレースであるジネッタJr.出身の18歳ルーキー、セナ・プロクターと契約。残る2台目のドライバー選抜はこれからとなるものの、現在その候補者は5名にのぼるという。

「リストには5名が挙がっているが、それ以外にも多くのドライバーと話をしており、我々が正しい決断を下せるかどうかが重要になるだろう」

 パワー・マックス・レーシングは、この新型ハッチバックの製造を外注することなく、完全なる自社製造を予定しており、最初の1台を来年2月の中旬にシェイクダウンすることを目指している。続く2台目は、その2週間後に完成させる意向だ。

 共通サブフレーム同様、BTCCオーガナイザーのTOCAは2リッター4気筒直噴ターボの「共通エンジン」の供給も行っており、希望するチームはこのエンジンの搭載が許されているが、2016年シーズン中には、この英国スウィンドン・エンジニアリング製の“TOCAエンジン”のR&Dバージョンの実装を、パワー・マックス・レーシングが担当。TOCAからの委任を受け、データ収集の役割も担っていた。