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超低予算ガールズ・ムービー『タンジェリン』主演女優2人に賛辞の声 新場面写真も

2016年12月07日 11:22  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2015 TANGERINE FILMS, LLC ALL RIGHTS RESERVED

 全編iPhoneで撮影された映画『タンジェリン』より、新場面写真が公開された。


参考:石原さとみ、『地味スゴ!』悦子が“当たり役”である理由ーードラマの魅力を改めて検証


 本作は世界中の映画祭を席巻した超低予算ガールズ・ムービー。 『チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密』のショーン・ベイカーが監督・脚本・撮影・編集・プロデュースを兼任している。


 ニューヨーク・タイムズ紙は「最高のキャスティング。主演2人が強烈な存在感でスクリーンを支配する」と評すると、ザ・ガーディアン紙も「主演2人の完璧なコンビが、爆笑と感動を生む」など、主演2人の演技に賛辞を送っている。


 犯罪行為が日常茶飯事の、ロサンゼルスの悪評高い地域で生きる2人のトランスジェンダーが、怒涛の1日を過ごす様子を描く『タンジェリン』。主人公シンディと友人のアレクサンドラを演じるのが、実際にその地域でトランスジェンダーとして生きるキタナ・キキ・ロドリゲスとマイヤ・テイラー。映画のリサーチ中だったショーン・ベイカー監督が、LGBTQセンターでアフリカ系アメリカ人のマイヤを見かけ、彼女が持つ特別なオーラに惹かれて思わず声をかけたことから、彼女の友人キキを紹介される。監督は彼女たちが主演コンビになると確信し、その場で出演オファーを出したそうだ。


 劇中で歌声も披露したマイヤは、初演技ながらその演技力が高く評価され、今年初頭におこなわれたインディペンデント・スピリット賞の助演女優賞、ゴッサム・アワードのブレイクスルー俳優賞、サンフランシスコ映画批評家協会賞助演女優賞をはじめ、数多くの映画賞を受賞。同じく本作が初演技のキキも、インディペンデント・スピリット賞にて主演女優賞にノミネートされるなど、高い評価を受けている。(リアルサウンド編集部)