映画『8年越しの花嫁』が、2017年冬に全国公開されることがわかった。
『8年越しの花嫁』の原作は、YouTubeに投稿された動画がきっかけで注目を集めた、あるカップルの実話をもとにした書籍『8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら』。結婚を約束していた尚志と麻衣の2人だったが、結婚式の3か月前に麻衣を襲った突然の病気によって、尚志の記憶を失ってしまうというエピソードが描かれる。
大きなショックを受けながらも麻衣のもとに通い続ける尚志役を演じるのは佐藤健。難病「抗NMDA受容体脳炎」と戦う麻衣役を土屋太鳳が演じる。メガホンを取るのは『ヘヴンズ ストーリー』『64-ロクヨン- 前編/後編』の瀬々敬久。脚本は来年のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』の脚本も手がける岡田惠和が担当している。撮影は1月からクランクインし、2月にクランクアップを予定している。
■佐藤健のコメント
このドキュメンタリーを観た時の感動を今でも鮮明に覚えています。もちろん尚志さんと麻衣さんの八年間は、あの映像には収まりきらないほど壮絶で、しかしその中に、普通の人の一生分全部を足しても届かない程の大きな大きな愛があったのだと感じました。現実にこんな人生が有り得るのかと、心が震えました。そして奇跡は起きるものじゃなく起こすものなのだと、お二人に教えていただきました。僕達の作る映画は、尚志さん達が実際に送られた人生の感動には遠く及ばないかもしれません。しかしこの、あるカップルに舞い降りた奇跡の実話を、少しでも多くの方に伝えたいという想いで、この役を引き受けさせて頂きます。お二人のことをちゃんと見守り続けてくれていた神様と、この作品との出会い、そしてこんなにも眩い生き方を僕達に見せてくれた尚志さん、麻衣さん、お二人のご家族の皆様に心から感謝して、そして敬意を込めて、全身全霊を捧げ撮影に臨みます。
■土屋太鳳のコメント
私が出会った一冊の本。愛らしい表紙には、ひまわりのような新郎新婦。でも、その物語に刻まれていたのは、壮絶な奇跡でした。
中原尚志さん・麻衣さん御夫妻、そして支えてこられた方々へ。お二人の純粋な愛を伝えて下さって、本当にありがとうございます。心からの感謝と共に、大切な記憶に真摯に向き合い、その日々を生きたいと思います。
佐藤健さんへ。魂を削り役を生きる背中は、常に私の目標です。全力で、ぶつかります。
応援して下さってる方々、この物語を愛していらっしゃる方々へ。貴重な奇跡を私で表現出来るのか御心配かと思います。未熟者ですが、全てを注ぎ全てを捨てて、演じます。どうか見守って下さい。よろしくお願い致します。
■瀬々敬久監督のコメント
真実の物語に敬虔な心を忘れることなく、そして臆することなく、果敢に挑戦していきたいと思っています。知性と運動神経を兼ね備えた唯一無二の若手俳優だとずっと思ってきた佐藤健さん、一本ちゃんと線の通った純粋さを持っておられる土屋太鳳さん、二人と共に走っていけたらと思っています。
■岡田惠和のコメント
尚志さんと麻衣さんの力強い愛の実話を、佐藤健さん土屋太鳳さんという、最強の二人で描くことが出来て幸せでした。
観た方が最後に幸せな気持ちになれること間違いなしの映画になると確信しています。