今年の『ターナー賞』を受賞したのはロンドンを拠点に活動する31歳のヘレン・マーティン。昨年に行なわれた『第56回ヴェネチア・ビエンナーレ』で発表した『Lunar Nibs』や、今年1月からニューヨークのグリーン・ナフタリで開催された個展『EUCALYPTUS, LET US』が審査の対象となり、マーティンには2万5千ポンドの賞金が贈られた。今年の同賞最終候補には、候補者中最年少であったマーティンに加え、マイケル・ディーン、アンセア・ハミルトン、ジョセフィン・プライドが選出されていた。
ヘレン・マーティンは1985年イギリス・マックルズフィールド生まれ。セントラル・セント・マーチンズと、オックスフォード大学ラスキン・スクール・オブ・ファインアートで学んだ。これまでに『ヴェネチア・ビエンナーレ』や『リヨン・ビエンナーレ』に参加しているほか、今年11月には『ヘップワース彫刻賞』を受賞している。
1984年に創設された『ターナー賞』は、過去1年間の展覧会や作品発表などの実績をもとに、イギリスを拠点に活動する50歳未満のアーティストを表彰するものこれまでの受賞者にはジェレミー・デラー、マーティン・クリード、ヴォルフガング・ティルマンス、スティーヴ・マックイーン、ダミアン・ハースト、アントニー・ゴームリー、アニッシュ・カプーア、ギルバート＆ジョージらが名を連ね、昨年はロンドンを拠点に活動する建築家集団のAssembleが受賞した。
