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GOODWARPが作る“音楽との出会いの場” 多彩な音楽で踊った『YOASOBI vol.7 ~東京編~』

2016年12月05日 17:51  リアルサウンド

リアルサウンド

GOODWARP(写真=後藤壮太郎)

 渋谷clubasiaで11月29日、GOODWARPが主催する『YOASOBI vol.7 ~東京編~』が開催され、シュリスペイロフ、マカロニえんぴつ、FIVE NEW OLD、GOODWARPがパフォーマンスを行なった。


(参考:GOODWARP『YOASOBI vol.7 ~東京編~』ライブ写真はこちら


 トップバッターとして登場したのはシュリスペイロフ。初対面のGOODWARPのイベントということでやや緊張した様子を見せていたが、3拍子でゆるやかに進行する「カノン」では、後半に向かって大きくなっていくバンドの演奏の気迫と音圧に観客は圧倒されていた。


 次に登場したのはしたのはマカロニえんぴつ。1曲目に披露した「ハートロッカー」からはっとり(Vo/Gt)のアグレッシブな歌声に、キーボードの多彩な音色が特徴的なサウンドで会場を盛り上げた。


 3番手にパフォーマンスしたFIVE NEW OLDは、Hiroshi(Vo/Gt)の歌声と4人のダイナミックな演奏が、オーディエンスの気分が高揚させていく。3人のコーラスを披露する「Undercover」やキーボードを入れた「Ghost In My Place」、そのほかにもダンスナンバーを中心とした多彩な楽曲で会場を楽しませた。


 この日最後のアクトを行なったのは、GOODWARP。メンバーが登場するとまもなく吉崎拓也(Vo/Gt)が「楽しんでますか、みんな。この調子で最高のフィナーレと行きましょう」と告げると、歓声が沸き起こった。吉崎が透明感のある歌声を響かせる「大人になれば~lights & music~」でライブをスタート。続く「僕とどうぞ」「真夜中のダンス~恋する爪先~」では、GOODWARPの鮮やかなサウンドに観客が体を揺らし、会場が一気にダンスフロアと化した。


 ライブでは11月16日にリリースしたEP『bravo!bravo!bravo!/ Sweet Darwin』収録曲も披露。バラード調の「Sweet Darwin」では甘い歌声を聴かせ、「bravo!!bravo!!bravo!!」では有安祐二(Dr)が叩くアッパーなビートに合わせて楽器隊の賑やかなサウンドが奏でられ、会場の雰囲気が一層明るくなっていった。


 MCで吉崎は「きっとみんなちっちゃい頃から門限があったりして、夜遅くに出かけるたんびに悪いことしてる“ワクワク感”っていうのを味わったことがあると思うんです。それを音楽を通じて皆で分かち合いたいなと思って。僕らをきっかけに『そういう音楽あるんだ!』とか、(音楽との)出会いの場になっていたら嬉しいなと思います」と話し、出演した3バンドへの感謝を述べた。


 アンコールでは、この春にワンマンライブを開催することを発表。吉崎がギターを置き、マイクだけを握りしめ最後に歌声を届けた楽曲は「レイニー白書」。吉崎、萩原“チャー”尚史(Ba)、藤田朋生(Gt)が同じステップを踏みながら演奏するパフォーマンスで盛り上げ、イベントは幕を閉じた。


 7回目となった今回のイベントは、音楽性の異なった4バンドによる多彩な楽曲が繰り広げられた一夜となった。また、ダンスナンバーやバラードなど、それぞれがフロアの雰囲気を一瞬で変えてしまう、バンドごとの音楽の魅力が強く引き出されていたステージだった。次回は12月15日に「YOASOBI Vol.8」として大阪編が開催されるということで、再びGOODWARPがどんな音楽との出会いの場を作ってくれるのか楽しみにしていたい。


(大和田茉椰)