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「専業主婦は家事を1人でするのが当然でしょ」 手伝いを拒否する夫に批判殺到

2016年12月04日 11:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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つい数時間前、粗大ゴミに出す家具数点を3回ほどに分けてゴミ置き場に持ち運んでいた夫が、「自分から進んで面倒臭いことする俺って良い旦那さん~♪」と自作の歌を歌っていた。はっきり言って、我が夫ながら「本当良い旦那さん♪」だと思う。頼まずとも動いてくれ、「褒めてくれ」アピールの仕方にも可愛げがある。

しみじみそう思ったのは、先日のヤフー知恵袋に寄せられた「妻に家事を手伝うように要求されているのです」という30代のサラリーマンの投稿に「はァ?」という苛立ちを覚えたからだ。(文:みゆくらけん)

「夫が家事を手伝ってしまったら何のための専業主婦なのかわかりません」

この男性は、専業主婦の奥さんが、休日に家事の手伝いを要求してくることに納得がいかないのだという。

「私は『専業』主婦は夫に家事の手伝いを要求せずに1人でするのが当然だと思っています」

妻は自分の仕事の手伝い(車での送り迎えなど)をしていないのだから、一方的に家事の手伝いを要求されるのは不公平だと男性は続ける。

「夫が家事を手伝ってしまったら何のための専業主婦なのかわかりません。そもそも専業主婦の妻が夫に家事の手伝いを要求するのは差別ではありませんか?」

この投稿に対し、「精神的にケチなんですね」「貴方の器の小ささにびっくり」という批判が相次いだ。そりゃそうだ。奥さまがどの程度の手伝いを要求しているのかわからないから何ともいえない部分はあるが、「主婦は休日なしの24時間労働なんですよ」という回答に対しても

「誇張しすぎではないですか?専業主婦の仕事は確かに毎日ありますが、1日の労働時間が外の仕事よりも短いので、1週間ごとの総労働時間は外で働く人のほうが上です」

と屁理屈で返している。この言い草には「あなたみたいな夫を持たなくて良かったです」という書き込みに筆者も激しく同感だ。

「自分の方が仕事でエネルギーを使っているから手伝わない」って小さすぎない?

ただ、男性の肩はとても持てないが、「専業主婦の仕事が昔よりも楽になっているのは事実」ということは認めたい。電化製品の進化と様々なサービス(宅配便・ネットスーパー・ネットショッピングなど)のおかげで、家事の負担は少なくなった。

また、外の仕事と違って家事は「手を抜こうと思えばいくらでも抜ける」という部分もある。だから「専業主婦の方が大変だ」とは今のところ(筆者は)いえない。「外での仕事と同じぐらい大変と思うか?」と聞かれても「わからない。場合による。そうじゃないこともある」としかいえない。

それでもやはり、男性のみみっちい考えはどうかと思う。夫の仕事と専業主婦の仕事(役割)を天秤にかけて「あーだこーだ」言ってるのが嫌。しかも子どもがいるそうじゃないか。家事+育児は重労働だ。

しかし、中には男性と同じ意見だという書き込みもチラホラ。

「奥さんはあなたに甘えているのです。(あなたは)休日はごろごろして明日からの仕事に向けて英気を養うべき」
「あなたのように妻に反旗を掲げる気骨のある男性は数少ない。頑張って頂戴ね」

以上は男性の書き込みと思われるが、「働いている女の意見」として「共働きなら分担とかあるかもしれませんが、専業主婦が家事を頼んでくるのはお門違い」というものもあった。

「専業主婦の仕事を月収換算したら○○円になるんですよ!」とかいうのは、全ての専業主婦をひと括りにし過ぎているため置いておく。たとえばのハナシだが、公平なモノサシで判断したところ、ある家庭の仕事に使うエネルギーが夫:専業主婦で7:3だったとしよう。

その場合、夫は「俺の方が倍以上のエネルギー使ってるんだから家事は一切しない」と公言しちゃってエエわけ? 投稿した男性や男性に共感する人たちは「フェア命」だから「良し」と答えるのかもしれないが、そういう考えって余裕がなくて「絶対モテないよな」と感じてしまいます。

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